M.O のコメント

『ゴー宣道場』にも登壇された藤井聡先生が、ラジオ番組『週刊クライテリオン』でコロナパニックについて色々と語っておられました。
ウイルスそのものについては「そこまで怖がるものではないやろう」とは思うけど、専門外ということからか、そこについては深く言及せず。
やはりご専門の経済政策について。
欧米はこれを「戦争」と捉えているから、国民に自粛を求める代わりにガンガン財政出動を行っている。
アメリカなどはGDPの10%まで拠出する構えで、これが長期化するなら20%まで行くだろうとおっしゃっています。
それに対して日本は、プライマリーバランスがどーのこーの、出したところで効果がどーのこーのと言って非常に消極的。
収入減少世帯に30万円という方策は番組収録後に決定したものですが、一人あたりではなく世帯あたりの支給で、要件が収入半減もしくは住民税非課税水準となっているため、番組を聴いた感じではこれは全く不充分という判断になりそうです。
自粛を要請したなら国家は補償する責任があるのは当たり前。
藤井先生は、消費税減税で30兆円、補償で30兆円、計60兆円はまず出すべき、と主張されています。
恐ろしいのは、今後本格的な不況がやってくる、ということ。
そうなれば、ウイルスが怖いなんて言っていられなくなる、そんなん言ってたこと忘れてまうぐらいの不況になるやろう、と。
それでも財政出動している欧米は、その後に立て直していくための下地が出来ている可能性はある。
でも無為無策の日本は完全に取り残されてしまい、ますます世界との格差が開いてしまうかもしれない。
……といった内容でした。
私自身も、ウイルスの感染者数拡大よりも社会や経済が被るダメージの方を注視すべきフェーズになっているとは思っていましたが、状況は想像以上に深刻であるようです。
ちなみに今月発売の『表現者クライテリオン』では、中国はさらなる躍進について特集するようです。
元より中国から発生したコロナパニックですが、中国では武漢の封鎖を解除しており、そのうち「終息宣言」を出すのではという勢い。
実状がどうかはともかく、終息したという体(てい)で即座に体勢を立て直し、失地回復から勢力拡大に転じるのではないでしょうか。
その時、日本の大企業がグロッキー状態であれば、シャープのように呑み込まれるかもしれません。
日本はグローバリズムについて考え直す気運が高まるかもしれませんが、中国は原理主義のままグローバリズムを拡大していく方針に変わりはないでしょう。
これは本当に恐ろしい。
今月の『表現者クライテリオン』、発売されたら読もうと思います。

No.89 49ヶ月前

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