ライジングには初めてコメントします。

都内で社交ダンスの教師をしています。
場所ではなく、業界の自粛情報ということでご笑読(消毒)ください。
社交ダンスの顧客は高齢者層が多く、今回の騒動で最も影響を受けている業界の一つではないかと思います。

小池都知事の三密あたりから目に見えて生徒が減り始め、緊急事態宣言が出された後は数少ない来てくれていた方々もいなくなってしまい、ほぼゼロになりました。
教室には同僚も出勤しているものの仕事がないので自分たちの練習以外何もすることがありません。
練習日和だね、と冗談を飛ばしていられたのも初期のうちだけで今は毎日重い雰囲気に包まれています。
厳しい経営事情を忖度した古株教師はいるだけでコストがかかるから仕事がないなら早く帰れとか駅から見えるから電気をつけるのを控えろなんて言っています。
まるで灯火管制のようで、ただでさえ暗い雰囲気がギスギスしたものになりつつあります。
同業者と話をしても、状況はどこも似たり寄ったりのようです。
多くの教室が5月までの休業を決めました。

ダンス教師は基本的に個人事業主なので、仕事がなければ収入もありません。
加えて生徒を教える以外の重要な収入源であるダンスパーティーも人が集まるからと軒並み中止に追い込まれています。
日頃磨いた技を披露する場である競技会も同じく中止となり、一体何をモチベーションにしてやっていけばいいのか多くのプロダンサーは途方に暮れている状況だと思います。
実際に廃業した教室や転職したダンサーの話を耳にします。

少しでもコロナの恐怖から解放される人が増えてくれるといいなと思いつつFacebookに小林先生のブログをシェアしても誰からも「いいね」が付かないのにどうでもいいような投稿にはいくつも「いいね」してくる友人知人。
自粛しない奴は悪、という共通認識が多くの人の間で出来上がってしまっているようです。
この空気のおかげで追い詰められて苦しんでいる人や夢を追って飛び込んだ世界から去らざるを得ない人がいるということをわかってほしいのですが……。

乱文乱筆長々と失礼いたしました。