L.K のコメント

ライジングの配信、ありがとうございました。

もくれん師範の記事を拝読しました。
他者を攻撃することで現実逃避する、しかもその根底には、他人によって人生を狂わされたという「悲劇の主人公」を気取った心理が働いていると。

本人としては、
「『悲劇の主人公』なんて大層なことを言っているんじゃない。自分が受けた仕打ちに対して正当な理解を求めているだけだ」
と主張するかもしれないけど、他人に自分のことをわかってもらいたいという時点で主人公気取りですよね。
他の人も同じような経験をしながら生きているんだという感覚が無いのですから。

みんな必死で生きているのだから、たとえ友人であっても他人の人生にそこまで構っていられないですよ。
個々の事柄に同情や多少の手助けくらいはするけれども。
やはり自分の人生は、自分で背負う覚悟を持たなければなりません。


自分の生活の中でも、「退行の欲求」に突き動かされていると感じる場面は多々あります。

その場にいない他人の欠点を人と言い合ったりするときには、自分の現実を忘れて気持ちよくなってしまっていることがあります。
「その人にその部分を直して、より良い人生を歩んでもらいたいんだ」という大義名分を掲げたくなりますが、本当にそう願うなら最終的には自分が本人にその思いを伝えることを考えなければなりません。
そうなると自分マターになるので、気持ちよくなってなどいられません。

また、現実を受け入れる覚悟までは持っても、その現実を突き破る意志を持てなければ、それもまた「退行の欲求」に身を委ねている状態といわなければなりません。


一方で、「退行の欲求」は捨て去るべきものかといえば、そうではないとも思います。
「退行の欲求」は、精神を休めるのに重要な役割を持っているように思います。「進化の欲求」だけでは身が持ちません。

結局は扱い方の問題で、自分の中に「退行の欲求」(=アンチになる素質)があることを自覚し、それを暴走させないように活用していくことが大切なのだと思います。

やはりここでもバランス感覚を養うことが不可欠になってきます。
そのためにも、今後とも学ばせていただきます。

No.215 59ヶ月前

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