また、ウイルスで亡くなった人命はどうあがいても戻りませんが、感染予防で制限された居住移転の自由等は、大抵保障が利きます。事物を天秤にかけてその選択に責任を取ることができなければ、物事は好転しません。どっちも嫌だから放っておくという決断にならぬ決断は、大抵最悪の結果をもたらします。また、「何も選択していない」から責任も感じない、したがって検証も反省もなされないという不条理すら生み出すでしょう。

どうも、日本人はこうした決断先送りの日和見主義の挙句、大問題が起きてから犯人捜しをし、結局全部有耶無耶になるというのを繰り返すのが好きなようです。不思議ですね。しかし、そういう甘さの犠牲になるのは、いつだって弱者であると付け加えておくのを忘れてはいけないと思います。