M.O のコメント

『慰安婦』買いました!
ひとまず第1章読みました!(ごめんなさい、時間がなくて)
ペテンだらけの左翼の「無謬の国」論、やさぐれた青木理の似顔絵など、溜飲が下がる内容が嬉しかったです。
しかも、慰安婦について最初に触れた時の記述が再録されていて、ここはかなり記憶にも残っている部分だったのですが、あらためて読むと「よしりん先生って、正直なんやな~」と感じました。
だって「新聞なんか全部同じだろう」とか「(産経新聞について)この新聞は軍国主義か」という「当初の感覚」からさらって書くことって、普通の知識人はやらないんじゃあないか、と思うんですね。
ましてや「日本の賠償もやむなしかな」と一旦は感じたことまで書いてしまっている。
普通の知識人ならば、こうした自分の揺らぎは置いておいて、学んで知識を付けてから「これはこうだ」という言論に徹するような気がします。
そうしたスタンスが、「王様は裸だ!」と指弾しうる「子どもの目線」なのかなと思います。
その後の呉智英の「商売でやってる」という指摘にイラつくのも、「庶民の常識」が揺らがされることを気にかけているのも、同様の「子どもの目線」もしくは「権威主義から離れた視点」ということなのでしょうね。
最初のスタンドポイントが盤石なまでにブレていないから、長年に渡って闘い続けることが可能だったのかなと思いました。
こういう「強さ」は、人生の先輩として大変に勉強になります。

ちなみに今号の『SPA!』の『ゴー宣』で「元慰安婦には日本兵がお世話になりましたと感謝するべきだ」との記述がありますが、しばしば性風俗を利用する私自身は、風俗嬢に対しては感謝の気持ちしかない、ということは強調したいです(ちょっと恥ずかしいですが)。
これは風俗大魔王のケンドーコバヤシも言っていることです。
ここにはサービスの授受関係があるだけで、決して上下関係とか主従関係があるわけではありません。
その上で、物欲ではなく、性欲という「生理的欲求」を満たしてくれるのだから、もう「ありがとう」としか言えません。
グラビアとかAVの仕事をされている女性に対しても同様です。
「性奴隷」だなんて考えたこともありません。
本編で紹介されている『吉原はこんな所でございました』は読んでみたいと思いました。
古典落語でも年季明けの花魁と客の男性が結婚するという人情噺があるぐらいですから、戦前まではそういう価値観が存在したのでしょうね。
左翼は「国ごとの価値観の相違」のみならず「時代ごとの価値観の相違」すらも認めず、全てを一律に善悪判断できると考えているのだとあらためて認識できました。
こうした「男女それぞれの性(さが)」とか「時代性」といった視点は、「女性の地位向上」「男女公平」について議論するに当たってプラスになるかもしれませんね。

No.65 51ヶ月前

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