M.O のコメント

ゴーン被告の記者会見、酷かったですね。
よしりん先生のブログによると、『モーニングショー』はゴーン擁護のスタンスのようですが、『スッキリ!』ではなかなか辛辣な扱いでした。
加藤浩次と近藤春菜は「今まで言っていたことの繰り返し」、ゲスト出演していたジャーナリストは「論旨のすり替え」、国際弁護士は「自己中心的会見」と内容の空っぽさを批判。
さらに焦点となっている司法制度に関しても、日本と諸外国のものを比較するパネルを用意した上で、国際弁護士が
「他国からは人権侵害に見えても、国内としては必要な制度だということはありうる」
「ゴーン被告は公正な裁判ならば受けると言っているけど、じゃあどこの国の裁判制度が良いのか、という質問にははっきりと答えていない。
絶対的に公正な裁判制度などありえない。
その時々の状況に応じて、バランス感覚をはたらかせるしかない」
と言っていて、思わず拍手してしまいました。

ちなみに司法制度に関してですが、アメリカの「大陪審」、フランスの「予審」という日本にはない制度においては、日本より遥かに長い勾留期間が認められており(フランスでは4年)、しかもこの2国に関しては逮捕する際に令状が不要という驚きの事実も紹介されていました。
やはり、国民性やお国柄で、司法制度はまるきり異なるようです。
最後に海外メディアの反応として、フランスとスイスのメディアの論調が紹介されていましたが、やはりゴーン被告に対して批判的なものだったそうです。
特にフランスは、ゴーン被告が日本のメディアを締め出した点を強く批判。
どうやら日本の司法制度の人権侵害に関しては、海外メディアには響かなかったようです。
青木理、残念!!
そういえばゴーン被告、会見で「ジリ貧だった日産を建て直した」「周囲の人間からリスペクトされた」「日本で街を歩いていても、ゴーンさん頑張って、と声をかけられた」と、自分の功績のアピールに必死でしたね。
ここはもう完全に笑っちゃいました。
やはり番組に出演していた経営コンサルタントは、
「金を稼げば法をねじ曲げても良い、と言っているようなもの」
と指摘していました。
おっしゃる通り。

『スッキリ!』って、確かに加藤浩次が熱くなりすぎて暴走することもあるけど、近藤春菜が極めて常識的なコメントを発することが多く、そこでバランスが取れているのかなと思います。
昨年末の『笑ってはいけない』で、加藤浩次が自身の「加藤の乱」を茶化したパロディネタを演じていたのを見て、「この人、芸人魂は失ってないんだな」と思い、ちょっと好きになりました。
一方で『モーニングショー』は、玉川徹がどんどんおかしくなっていくし、青木理意外にも石原良純、高木美保、長嶋一茂といった常識とはややズレているところがある方々(エエこと言う場合もあるけど、ブレが凄まじい時もある)が出演されていて、不穏な雰囲気を感じるようになってから見ないようになりました。

No.57 59ヶ月前

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