遅くなりましたが、今号の感想です。

　ゴーマニズム宣言・第353回「消費増税の結果が出た」
　あまりつけ加えることがないです。私も消費税を上げると、その分みんなが根性で頑張って税が上がった分の仕事をするのか、と思ってきましたが、そんなことはない、物価があがったら、その分どこかで切り詰めるか、あるいは雇用主が給料をあげるか、それしか解決法がないではありますまいか。贅沢をできるのは、それこそ御坊家位のものでしょう。
　昔読んだ歴史漫画で、池田勇人政権の時に景気が良くなって給金があがった分だけ物価があがり、それで会社が従業員の要求を受けて給金を更にあげて、にっちもさっちもいかなくなり、倒産する、という話がありました。今回の場合はデフレで、経済状態が最悪の中で、更なる増税をして、しかも給金も上がらないのだから、よけいに始末が悪いわけです。
　「見えざる手」とかいう、言葉にするとホラーなものを期待することと、福祉を充填させるという名目で税収をあげることとは、実は同じことで、ともに何の長期的な対策をも考えておらず、ただ福祉にあてるために消費税をあげてあげたのだから、あとは自然に何とかなるでしょう、みたいに考えてるその場しのぎの無策と同様のことだろう、という気がしました。洪水や旱害だって、治水工事をしないで、自然のままに任せておいたら、大規模な災厄となること間違いないでしょう。企業だって、労働者が飢えたら、働き手をなくして困るのでは（その分をAIが肩代わりできるのか）？
　どうしたら、消費税も含めて減税政策へと転換できるのか、と悩みます。政治家も財界もそろそろ己らの愚に気づいて欲しいです。