M.O のコメント

今週も配信ありがとうございます。
やはり消費税増税は世紀の大失政となるようですね。
井手英策という経済学者が増税の効用を主張し、かつて小泉政権で新自由主義を推進した竹中平蔵もやはり経済学者であることを考えると「んん?」と思いますよね。
実はタイミング良く大竹文雄氏の著書『行動経済学のすすめ』(岩波新書)という本を読了したばかりなのですが、その中で人間は「伝統的経済学」が想定していたような「合理的意思決定」を必ずしもとるわけではない、という「行動経済学」の考え方についてじっくりと解説してくれています。
人間って、想像以上にその時々の心理状態や感情、あるいは人間関係などに影響されて意思決定をしていることが分かるので、数式やデータばかりに依存する「設計主義的」な経済政策は絶対に破綻するのだと思いました。
もちろん、「行動経済学」はミクロ経済を扱ってあり、税制はマクロなのでその考え方を単純に適用できるわけでもないのでしょうけど、景気浮揚に不可欠な消費を下支えするのは庶民の日常的な「気分」なので、この視点はあながち的外れではないのではないか、と。
ひょっとしたら井手も竹中も「伝統的経済学」に囚われている、古いタイプの経済学者なのかもしれない。
「伝統的経済学」を完全否定するべきではないのでしょうけど、そこから抜け落ちた人間心理とか共同体などの効用は充分に考慮すべきで、もし「机上の空論」に堕してしまっているのであれば、その過ちは学者ならば素直に認めてほしいとも思います。
そもそも、竹中平蔵は日本を格差社会に陥れたA級戦犯ではないかと思うのですが、どうなのでしょう?(小泉純一郎はバカであり、バカでも政治家は務まってしまうものだけど、竹中平蔵は学者だもの)

No.13 60ヶ月前

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