いちおう、こういう話もしておきます。私が塾の講師をしていたという話は、何度も記していますが、ある時、とある大手塾の講師を、夏休み講習終了直前にやめさせられました。確かに授業の内容がどうのこうの、と言われたら、太刀打ちはできないでしょう。しかし、相手の出してきた言葉は、こんなものでした。
　折角失業のための一ヶ月分の給金を払うと言ったのに、それを（どうしてもその塾での仕事を続けたかった自分は）拒絶した。そのことで、「人事の人が貴方のために土下座までしてくれたのに、貴方はその人の面目を潰した。その人は病に倒れた。いったい、その人事の人の人生をどうしてくれるんだ」とかいう、意味不明なメールをその塾の匿名のかたからいただいたのです。
　そんなわけの分からない話って、ありますか。それはその塾の中での人事の話であって、上司に訴えるべきことでしょう。なぜ自分がその人が病に倒れたことを、自分の責任にするんですか。
　それで、裁判でも何でもやってでも、と自分は思いましたが、周囲が頑強に止めました。「裁判は貴方の思っているようなものではない」と。父親にいたっては、泣いてやめろと言われました。そこまでされたのでは、自分も我を通すわけにもいかず、貰える筈だった一ヶ月分の給金も反故にした状態で、その塾のことを諦めました（しかし、それから、3年位、ショックで次の仕事をさがすことはできなかったです。会社とは、組織とは何という言いがかりをつけてくるものだろう、と）
　その話を以前つとめていたところにしたところ、そこが別の組織と統合されてなくなる際に、一ヶ月分の給金をくれました。それはそれで、と言ったところですが。

　私が何を言いたいのかと言うと、多分、木蘭さんの最初にあげた「あなたが悪いと言われて終わりですよ」と言った親も、子供の将来のことを思って、言った可能性はあるとは思うのです。確かに娘が暴力を受けた、という話は世間体も悪いというだけではなく、その娘の人生そのものを穢してしまう可能性もあります。傷物にされた、といって、結婚できなくなるかもしれないです。伊藤詩織さんだって、Yを訴える際に家族（とりわけ妹）が反対したわけですから。
　それでも、私の塾の話の場合はともかくとしても（ただ甘えているだけだったのかもしれませんが）、自分の肉体をおもちゃにされる恐怖（こういう言い方をしてはいけないかな）を経験した子供に、思いやりがないとしか言いようがないと感じました。三浦何とかさんのいうように、純潔さは大人になってみると価値はないのかもしれませんが、精神的に不安定でもある子供にとって見れば、一大事でしょう。
　レイプは大犯罪だ、殺人に匹敵する位のものだ、そのことに深く同意します。好きとか嫌いとか言う言葉を大事に、大切に、慎重にしなければならないのと同様、レイプは相手の気持ちを考えても、絶対にしてはならない大罪であろうと思います。

　つまらない話ですみません円でした。話は変わりますが、今回、非常にみなぼんさんが大変だったのだろう、ということをお察しいたします。
m(_ _)m