『泥にまみれて』途中、何度も、告白している母親じゃなくて石川達三が書いているんだと自分に言い聞かせながら読んでいました。本来は、そんな事を考えなくとも、母親の気持ちになって読んでいれば良いのでしょうね。どうしても「これ男が書いたんだよな」という思いが頭の中に湧き上がってきてしまって、混乱してしまいました。

ただ、この両親の世代の男女は、夫婦というものをこういう風に捉える事が基本だったんだろうなと、考えながら読んでいました。
読了後、あとがきや、ゴー宣道場師範方のブログを読み、石川達三の理想の女性像も加えられていたんだろうなと思うに至る事が出来ました。

私には、女性心理や、夫婦の本質などは、全く分かりません。
読了して、石川達三と言う人の観察眼・分析能力は、物凄いんじゃないかなと思いました。

男も、女性のように、一人の相手をずっと愛し続ける事で満足出来るようには、ならないのかなと思いました。種の存続の為、繁栄の為には、そうならない方が良いのですかね。
女性に選ばれたモテる男だけが、多くの女性との間に子供を残した方が、種の繁栄には良いのかなとも思ってしまいます。
でも、やっぱしモテなくとも結婚したいしな…。