希蝶 のコメント

 感想その3です。先だってはつまらない与太話を書いてしまい、すみませんでした
<(_ _)>。
もう少しだけつきあってください。

 これまで記した事柄は確かに自己本位のものばかりだったかもしれません。しかし、経験が人の精神を大人にし、真に心から人を思い遣れる人間を形成する、というのもまた事実であろうと思います。
 神戸の小学校の教員たちというのは、人生経験を踏んで、大人になってきた人たちではなかった、ということなのでしょう。被害者にしても。

 よしりん先生の、いざとなったらキれればいい、という言葉で、以下のことを思い出しました。

 「イキガミ」という漫画があるのですが、その最初のエピソードを紹介します。
 その前にこの作品の背景を説明すると、「国家繁栄維持法」という法律があって、それは小学一年生に強制的にワクチンを接種し、中に0.1%の確率で18歳から24歳の間に命を奪うナノカプセルが混合されているというもので、誰に接種されたかは直前まで分からず、該当者には1日前に「イキガミ」という死亡予告届が配付されることになっています。遺族には国家から保障が出ることにはなっていますが、早い話が人口増減を恐れての国家政策による「間引き」です。ちなみに、制度に異議を唱えた人間にも、ナノカプセルが注入されます。
 その死亡予告届を届けられた中に、高校時代に悪質ないじめを受け、学校を中退して大学進学もあきらめたという若者がいました。彼は「イキガミ」を貰った途端に、忘れようとしていた復讐心が湧き上がり、かつてのいじめっこらに報復を行った、というストーリーなのですが、いじめっこたちは彼をいじめたことを既に忘れていて、「え、誰だっけ?」・「4年前のことをウジウジいいやがって、俺には新しい生活があるんだよ」という反応しか返しませんでした。それでも彼は復讐を遂げるのですが、かえってむなしい気分になり、同じような境遇の中学生に「どうせキれるなら、いまキれろ、闘うつもりなら、いま闘え」と言い残すのです。

 確かに、危害を受けた時のことを後で復讐しても、遅いのかもしれないのでしょう。相手にそのメッセージが伝わらない状態では。
 しかし、された側はどういうふうに思い続けるのかは忘れてはいけないのでしょう。相手が気に入らないから、危害を加える、ではなくて、どこに問題点があるのか、解説し、これこれこういうことをすればいいではないのか、と教えてあげる親切心は持った方がいいのではないかな、とも思います。弱い立場の方も、ただ被害を受けた、ではなくて、人にアドバイスを請うとか、自分で考えてみるといった努力もしないと、いじめられっ子のまま、ただ孤立するだけではないのでしょうか。自分自身でも、相手を挑発しているようなところがないか、とか、毅然とした対応ができていないか、とか。一人でも寂しくない人間になれているかどうか、とか。

 ということで、よしりん先生の方だけで、これだけ使ってしまいました。ご容赦のほどを。(^_^;)

No.51 62ヶ月前

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