希蝶 のコメント

泉美木蘭の小説「正しい宗教のつくり方」・第3回「正しい答えが欲しい」

 森友学園のパロディーがとてもおかしく、滑稽で、かつ哀れさを感じさせる一篇でした。これもある勢力とか、人間関係のしがらみの中では人は個として物を考える能力を失い、流れに身を任せてしまうという典型例なのでしょうか。「安保」珍三という名前、傑作でした。首相夫人は世間知らずだからこそ、そのような癒着の真に意味するものを知らずに、犯罪に関与するわけで、ピュアだからこそリスクを負うようなことをするのだろうと想像します。人は分を越えた力を持ってしまうと、それを正しく使用することができず、かえって世に害悪を与えてしまう、ということなのでしょうか。だからといって、立場上、責任を免れられるものではない、とも思います。前にも記しましたが、『十二国記』のことを思い出してしまいました。
 なお、私はあまりインターネットのヴィデオは見ていないのですが、偽称宮様の放送では、「チョー簡単」とかいう傲慢な言葉を連発するものなのでしょうか?世の中は難しいことばかりで、必ずどこかに何らかの形で個人の意志や感情が混ざってしまっており、何事も論理だけで割り切れてしまう、なんてことの方が珍しいのではないか、と私は思うのです。

 「あいちトリエンナーレ」の件も記しますが、「慰安婦像」に藝術性があるとは感じられません。昭和天皇の写真を焼くのも、ただの政治運動でしかないように感じられます。しかし、わざわざ「藝術」と称して一つの場を形成し、そこで何かを訴えかける目的で展示会を開催しているわけなのですから、「初志」を貫徹することは大切であり、意見の多様性を尊重するためにも、脅迫に屈して、展覧会を中止してはならないのだと思います。見たくない人は見に来なければよいだけで、人が来ればその展示会は成功し、来なければそれは失敗したことになるのだから、「脅迫」という行動をするまでもないのだろうと思います。ましてやガソリンがどうのこうのなんて、影響を受けたにしても、完全に手段を誤っています。それこそ人の心を考えていないです。

 とりあえず、こんなところです。

No.76 57ヶ月前

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