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第53章　血統で人権をなくした天皇
　よしりん先生の絵で、思わずおしのびでサッカー選手になった天皇陛下、というのを想像してしまいましたが、私たちは「血」を「遺伝」の意味で混同していないか、と思いました。しかし、親の形質が子にすべて遺伝するわけではなく、むしろ「環境」とか「親の背中を見て育つ」みたいな感じで、生まれた後に後天的に学ぶ要素の方が強いのではないか、ヴァンパイヤではあるまいし、血を神聖視するのは、何かピントがずれているような気がします。
　昔の人は「源平藤橘」が自分の先祖である系図を偽造したみたいですし、さらに昔になると、皇室出身の氏族の姓（かばね）は「真人(まひと)」というふうに決められていたそうですが、「氏」は明治時代に廃止されているし、そういう歴史があったという程度で良いのでは、と思いました。

第54章　血統だけではない天皇
　前章のつづきですが、一つ目小僧の由来は初耳で、ショッキングでした。「遺伝」のことを上述しましたが、Y染色体というと、どうしても子供の頃によんだ学研の学習漫画を思い出してしまい、吹き出してしまいます。伝統という言葉で私たちが想記しなければならないことは「舟に刻して剣を求む」であり、時代は流動しており、それによって天皇家の「歴史」も生まれているのだから、時代に合わせた温故知新をしなければならぬ、ということなのでしょうか。

第55章　岡本太郎は進歩を嗤う
　アイスクリームのエッチな食べ方、初めて知りました。太陽の塔の話はライジングでもよみましたが、岡本太郎のような、「奇をてらわない」不調和の中の調和と反骨精神が少しでも欲しいものです。岡本太郎がいたから「万博」が成功したという下りで、「明治の木には運慶は埋まってはおらぬ」という『夢十夜』の有名な箇所を思い出しました。なお、私は「万博」というと、泊まった旅館で『仮面ライダー』の第一話を見たっけ、という記憶位しかありません（あと、暑かった、ということしか）。

FLASH　女子アナと秋の空
　女子アナ、あまり関心がないですが、人間の美しさは知性にもよるものではないか、と思いました。私はホラン千秋が『マジレンジャー』の敵側の子役出演していた事実を知り、驚いたことがあります。みんな苦労して、出世するものなのかな、と思いました。

　とりあえず、こんなところです。