それで、完全な無知。で、こんな者とてもわかるはずもありませんが、この無知を無知と知っておれば知です。が、それは知らない。
そうすると正しい知は一つも知らん上に、それだけなら大したことないんだけど、間違った知を知と思い込んでる。
その間違い方もひどければ、思い込み方もまるで新興宗教の狂信者のよう。
そのため今人の世は真っ暗闇です。それで非常に危険なん。

一昨年の秋、新聞で本の広告を読みました。こんな風。表題は「狂える猿」。筆者はビタミンCの発見者セントジェルジ。
内容は、科学技術を過信している人類の愚かさと狂態とを書いたものである。
筆者は、現状のままでは人類は遠からずして全滅すると警告している。
この筆者の見るところは全く正確です。認識が正確。大体認識ということ、できない。認識とは何かさえ知らない。認識してます、しかも正しく認識してる。
そういうのが現状なん。いや、本当に放っておけば到底そう長くは持たない。
一番長くて百五十年。アテネが繁栄の絶頂から滅亡に至るまでの長さは大体百五十年。
それより早くても遅いはずはない。