配信お疲れ様です。桜が散り、暖かくなってきましたね。令和まであと少しです。
しかし、時代が変わる前に総括しておかねばならぬことがありますね。

「私たちの中に信頼感回復の夢が宿るのは、最小単位である一人の男と一人の女との結びつきにおいて、わずかにそれがあるからこそであり、それから推して社会全体にもそれを期待するのではないでしょうか。」

以上は、福田恒存氏の言葉です。氏はまた、それをおいてさきに、国家だの社会だの階級だの人類だのという抽象的なものを信頼できるはずはない、と述べられております。社会の紐帯が失われ、バラバラの個人がお互いを猜疑し合いながら生きて行かねばならない現代社会。そこにおいてまず、最初にして最後の拠り所になるのが、家庭というものでしょう。真人間ならば、まず何よりも自らの手の届く存在を守ろうとする。それをエゴだの私の優先だなどと言う「知識人」とやらは、一体何様なのでしょうか。