希蝶 のコメント

お忙しい中、号外配信、有難うございます。道場お疲れ様です。
木蘭さんが『砂の女』のことをあげられているので、少しお邪魔します。

私がこの話をよんだのは、塾の授業で必要があって、よんだわけなのですが、
正直、わけが分からない話でした。逃げられるのに、なぜ逃げないんだ、と。
くだんの衆人環視の中で行為をするシーンも、何だか嫌だったし。
ただ理解できたのは、
人間は一つの環境の中にあると、たとえそれが不自由なものであっても、順応し、適合してしまうのかな、ということです。ありきたりで申しわけないですが。
「村社会」というのが、ああいうものなのかな、とも。
これは、保守論壇が硬直化しているというのと、よく似ているのかな、とも今は思います。勿論、リベラル側についても。
独立独歩で自分だけの道を行くのは非常に難しいのかな、ということです。

しかし、不気味な小説だ、と当時は思いました。以前見た、NHKの人形劇で『笛吹童子』の中に、意志を持った、砂だらけの家に閉じ込められるという話があるのだけれども、それも思い出しました。

『箱男』というのも人から勧められて持っているのですが、未読です。

No.31 70ヶ月前

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