もくれんさんの「新宿レポート」を拝読しました。グローバリストたちは、人間を互換可能な部品と見ていますからね。そこがリベラリストと親和性のあるところで、個々人が土着的な感覚を「漂白」できれば、万国共通のルールで生活できるでしょ、というわけです。無論、前者は激安使い放題の人間がどんどん移動してくれれば、その都度有益な地産地消が可能になるやというのが本音です。後者は、ぼんやりと「みんなお手手繋いで仲良く暮らせるに違いない」と考えている。現実は、資本主義社会で成功するための資本の差（コネとか学歴とか生育環境とか）で格差が生まれますから、人の移動が自由になったところで、世界は平等で平和になんかなりません。むしろ、元いる人達との間で無用なぶつかりあいを生むでしょう。おそらく、わが身ひとつで海を渡る人にとって、自分の「お国でのやり方」が一番頼れる資本なんです。それを投げ捨てて現地に合わせなさいって、そもそもが残酷なんですよ。