「ゴー宣」からは、情報に接する際、その内容や真偽を理解するには知識が必要だが、さらにその重要性までを判断するのに必要なのが常識である、と理解しました。
また、人とのコミュニケーションにおいては、いわゆる「行間を読み取る」姿勢がないと、相手の真意を理解することはできません。これも常識に含まれるものと思います。

「常識」を辞書で引くと、「一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。」とだけ説明されます。
しかしよしりん先生の仰る「常識」は、さらに一歩踏み込んで、「社会の活力や公正さを保ちつつ、自分自身も活かすために、弁えておくべき考え方や態度」というようなことかと拝察します。
歌謡界に貢献するために、あえてレコ大に怒ってみせるというのは、その常識に叶った態度だと思います。白状すると、レコ大関連のブログでここまでの思慮が発揮されていたとは私も思いませんでした。反省。

一定の知識を得たことで満足し、常識を培うことに思いが至らない人が多いように感じます。
しかし常識を欠くと、どんな情報に接しても、自分の欲望を満足させる方向にしか考えを進められません。
社会の活力という観点を欠落させた「かさこ」や「SPA!」に抗議した女子大生グループの主張などは、自身の承認願望を満たすためのものに過ぎず、その典型といえるでしょう。