M.O のコメント

今週も配信ありがとうございます。
以前、『モーニングショー』で玉川徹氏が「AIはビッグデータとして個人情報が必要になるが、民主主義国家では人権の観点からそれらを無闇に利用できない。人権の概念がない中国と親和性が高い」とコメントしていましたが、まさにその通りの動きになっているんですね。
ファーウェイのニュースが流れた時、Facebookで「ITに詳しい友人が、ファーウェイの端末はやめておいた方がいいと言っていたけど、本当だったんだ」という投稿を見かけました。
そこで私は「でも、私たちは既にGAFAに個人情報を"自主的に"提供しています。また、エドワード・スノーデンが告発したように、アメリカのNSAやCIAは私たちのメールやSNS投稿を監視できる立場にあります。えげつないのは中国だけではなく、アメリカも同じですよ」と書いてみましたが、特に誰からも反応はありませんでした。
中国は「パクリ・ダミー製造」というイメージが強いから、「また中国がやりやがった!」と非難しやすいのでしょうけど、アメリカに対してはあまり悪口を言いたくないのかもしれません。
これも対米従属ならではの奴隷根性なのでしょうかね。
アメリカにぶら下がって、中国は下に見ておきたい、という「虎の威を借る狐」そのもの。
でも、もう完全に凌駕されていますよね。

そして、その中国人を必死に「おもてなし」して観光収入を得ようと躍起になっている、という何とも情けない現実。
政府は「2020年には外国人観光客4000万人」を目標としているそうですが、産業振興や内需拡大といったことは何も考えていなさそうですね。
さらに言えば、やはり2020年から小学校で英語とプログラミング教育が始まる予定ですが、世界と比べて何周ぐらいの周回遅れなのだろう、と頭を抱えたくなります。
その教育を受けた小学生が成人する頃には、ごく少数の技術者のみがコントロールできるAIが普及していて、プログラマーという職自体が陳腐化するという予測があるというのに。
英語だって、「これからは英語が出来ないと社会で通用しない」と言われ続け、日本の英語教育は遅れていると批判されてから、もう30年以上経ってますかね。
中学校からの英語教育で充分、才能ある人間は世に出て行っているし、必要に応じて大人からの英語学習でも対応は可能なのだ、ということが実証されているというのに。

対米従属という立場の心地よさに我を忘れ、ルソーの言う「奴隷の自由」を謳歌して鎖を外そうという気概すら起こらず、五輪や万博といった小銭稼ぎでその場をしのぐ堕落ぶり。
やはり、グローバリズムは民主主義とも保守思想とも相容れませんね。
ただ、「反グローバリズム=トランプ流排外主義」と捉える世間の認識が根強いのが、大きな問題なのかなと思います。

No.38 72ヶ月前

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