百田尚樹の『日本国紀』、恐らく購入者のほとんどは年寄りなのでしょうね。 『よしりん辻説法』で「ノスタル爺」という面白い表現がありましたが、その層とぴったり重なるのだと思います。 困った年寄りが多いなあ、と思いながら『チコちゃんに叱られる!』を見ていると、人間は50代になったあたりから脳の前頭前野の活動が衰えてきて、理性があまり働かなくなり、ブレーキがきかなくなっている、という豆知識を取り上げていました。 年を取ったらオヤジギャグを言い、涙もろくなるというのは、そのためなのだそうです。 相手への共感能力は高まるけど、恥や外聞を気にしなくなるため、場合によっては感情が暴走してしまうのだ、と。 『日本国紀』を神棚に飾るという愚行を犯す人は、こういう状態に陥っているのではないでしょうか。 理性よりも感情が優先されているから、「自分が読んで気持ちいい」ものにしか興味が湧かず、「パブロフの犬」のように「百田尚樹」「櫻井よしこ」などと聞けばヨダレが出てしまうような状態。 ミステリ作家・都筑道夫の「退職刑事シリーズ」では、探偵役である「退職して隠居している元刑事の父親」を描写する際に、「かつては硬骨な刑事だったが、今は恍惚としている」と表現するのが定番になっていますが、彼らも恍惚としているのでしょうね。 ひょっとしたら、性的興奮に近い快感を得ているのではないか、と思ってしまうぐらいです。 日本にとって不幸なのは、少子高齢化のせいで、こういう年寄りの数が現役世代よりも多いという状況でしょうかね。
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百田尚樹の『日本国紀』、恐らく購入者のほとんどは年寄りなのでしょうね。
『よしりん辻説法』で「ノスタル爺」という面白い表現がありましたが、その層とぴったり重なるのだと思います。
困った年寄りが多いなあ、と思いながら『チコちゃんに叱られる!』を見ていると、人間は50代になったあたりから脳の前頭前野の活動が衰えてきて、理性があまり働かなくなり、ブレーキがきかなくなっている、という豆知識を取り上げていました。
年を取ったらオヤジギャグを言い、涙もろくなるというのは、そのためなのだそうです。
相手への共感能力は高まるけど、恥や外聞を気にしなくなるため、場合によっては感情が暴走してしまうのだ、と。
『日本国紀』を神棚に飾るという愚行を犯す人は、こういう状態に陥っているのではないでしょうか。
理性よりも感情が優先されているから、「自分が読んで気持ちいい」ものにしか興味が湧かず、「パブロフの犬」のように「百田尚樹」「櫻井よしこ」などと聞けばヨダレが出てしまうような状態。
ミステリ作家・都筑道夫の「退職刑事シリーズ」では、探偵役である「退職して隠居している元刑事の父親」を描写する際に、「かつては硬骨な刑事だったが、今は恍惚としている」と表現するのが定番になっていますが、彼らも恍惚としているのでしょうね。
ひょっとしたら、性的興奮に近い快感を得ているのではないか、と思ってしまうぐらいです。
日本にとって不幸なのは、少子高齢化のせいで、こういう年寄りの数が現役世代よりも多いという状況でしょうかね。