お邪魔します。 今回のライジングとは関係のない話題ですが、 医大入試での女子や浪人差別の件で考えたことがあります。 あれは単なる差別の問題ではなく、「医学は学問なのか」という問題を含んでいると思いました。 医学が学問なのであれば、勉強したい人が勉強する自由は認められて当然ですし、役に立たなくてもただ勉強するということもありえます。 しかし、社会は医学をそのようなものとして認識していないのではないでしょうか。 特に医師不足の深刻な日本において、医学部は学問としての医学を行う場ではなく、効率よく医師を養成する機関であることが求められているように思います。 「実務で役に立つ」医師を効率よく社会に供給するためには、女子や浪人生を排除したり、面接で医師に適さない人物をふるい落としたりすることは極めて合理的です。 男子の現役生であれば、女子や浪人生より医師として勤務する期間が長い可能性が確実に高いですし、医師になる気のない人や役に立つかは分からないけどただ医学を勉強したいという人を入学させるのは非効率です。 しかし、そうした医師の供給だけを目的にした医学部ばかりになってしまえば、日本の医学が衰退するのは必至でしょう。 医学にだけ学問の自由はないのかということにもなります。 これは完全な素人の思い付きに過ぎないのですが、学問を行う医学部と、医師を養成する医学部を分けて、前者は平等な入学者選抜、後者は社会の要請に応えて不平等な選抜も許容するというようにするというのは1つの解決策ではないでしょうか。
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小林よしのりチャンネル
(ID:37038198)
お邪魔します。
今回のライジングとは関係のない話題ですが、
医大入試での女子や浪人差別の件で考えたことがあります。
あれは単なる差別の問題ではなく、「医学は学問なのか」という問題を含んでいると思いました。
医学が学問なのであれば、勉強したい人が勉強する自由は認められて当然ですし、役に立たなくてもただ勉強するということもありえます。
しかし、社会は医学をそのようなものとして認識していないのではないでしょうか。
特に医師不足の深刻な日本において、医学部は学問としての医学を行う場ではなく、効率よく医師を養成する機関であることが求められているように思います。
「実務で役に立つ」医師を効率よく社会に供給するためには、女子や浪人生を排除したり、面接で医師に適さない人物をふるい落としたりすることは極めて合理的です。
男子の現役生であれば、女子や浪人生より医師として勤務する期間が長い可能性が確実に高いですし、医師になる気のない人や役に立つかは分からないけどただ医学を勉強したいという人を入学させるのは非効率です。
しかし、そうした医師の供給だけを目的にした医学部ばかりになってしまえば、日本の医学が衰退するのは必至でしょう。
医学にだけ学問の自由はないのかということにもなります。
これは完全な素人の思い付きに過ぎないのですが、学問を行う医学部と、医師を養成する医学部を分けて、前者は平等な入学者選抜、後者は社会の要請に応えて不平等な選抜も許容するというようにするというのは1つの解決策ではないでしょうか。