ガトー のコメント

はまさんのコメントを読んで考えさせられるものがあったので二度目の書き込みをします。

この国の人にとって、小林よしのりは知的態度のリトマス試験紙なのではと思っています。
戦争論の前後から顕著だと思うのですが、「小林よしのりの意見を冷笑に伏してこそ知的」と言わんばかりの態度の人が多すぎるのです。
つい最近もマツコ・デラックスがネトウヨを揶揄する文脈の中で「小林よしのり読んでそれが本当の歴史と思っちゃってるようなヤツ」といった表現をしているコラムを見かけました。
あれだけネトウヨの目の敵にされていても、世間の評判なんてそんなもんです。

そんな空気の中で、現状突破を目指す人の筆致が荒くなるのはやむを得ない、または方法論として正しいと思います。
先生自身もいつか描かれていましたが、本を買っている人ですら「小林よしのりの影響は受けてないよ、あくまで参考。」といったポーズを取ることがこの国の処世術のようになっている現状があると思います。
そんな空気の中でファイティングポーズを取り続けている小林よしのりという存在に僕は畏怖すら覚えます。
自分自身空気に流された発言を日々しているから。


「嫌われる勇気を持ちなさい。」
AKB総監督・高橋みなみに向けた有名な秋元康の言葉です。
これを小林よしのりは体現していると僕は勝手に思っています。

筆致は荒くとも、部落差別では解放同盟、慰安婦問題ではつくる会の面々、女性宮家の問題では高森先生など、賛同者はイシューごとに存在しています。そして昨日の友は今日の敵といった様相を呈すこともゴー宣ではよくあります。悲しいことではあるけれど、正直群像劇として面白い面もあると思います。
そしてそれを読み物として昇華して見せているプロの腕に賛辞を送るのはなんら問題ないと思います。

コメントを見ていれば感じますが、みんなそれぞれ自分の中で意見を咀嚼しているのもわかります。
昨今の安倍びいきの面々とは質が違います。これって現場を持つものの地に足付いた感も大きいでしょう。

もちろん先生の意見に素直に賛同してくれる人が増えるのは嬉しいことですけどね。
はまさんの心配はごもっともだと思いますが、現状突破せんとする姿こそ小林よしのりの魅力の一つだと一読者として申し上げたく、こんな長文になっちまいました。失礼しました。

No.68 147ヶ月前

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