希蝶 のコメント

生放送、タイムシフトで楽しく拝見しました。タクシー運転手の話、傑作でした。旧ゴー宣や戦争論でも似たような話があったように覚えています。

私は江戸川乱歩の『人間豹』をよんで、『エレファントマン』と同じようなものではないか、とも思いました。知人であの映画を見て、最後のシーンが泣ける、と言っていたのを記憶していたので、若干ヒューマニズムも含まれるのではないかとも想像していたのですが、一般には、異形のものは異形でしかなく、異質なものは異質でしかないという常識的な判断がはたらくものなのだ、と理解しました。
『ドロロンえん魔くん』に、美人の女の人に惚れてその命を救った妖怪が、最後にその女の人に「化け物」と言われて傷つくという話があるらしいのですが、それと似たようなものなのだろうと思います。

人は言葉の中にいくつもの思いを込めて語りますし、それを受け止める側も、自身の知見や経験に応じて、幾通りもの解釈をします。そこに人間の複雑性や、相互誤解の可能性が生まれるのだと私は思います。しかし、明らかに「これは井の中の蛙だぞ」とわかることについては、あやまった解釈をしてはならないと思うし、手前勝手な基準で、夜郎自大であることは、気がついたらそれを直ちに改める必要があります。それに、同じ場所で留まっている舟はなく、常に流れに流されており、情況は刻一刻と変貌します。他者の揚げ足取りをする連中は、そうした人間の多種多様性や、事態の進展を思索せず、ただの条件反射しかしていないのでしょう。
斎藤美奈子さんの記事、やはり比較している物差しやはかりがおかしいです。実社会の度量衡は一つではなく、現場に応じて、環境についてもさまざまでなければならないと。
体操選手の話では、スーパーマンを演じたクリストファー・リーヴのことも思い出しました。

最後に、私は男子マラソンも好きです。そこにも感動のドラマはある、と思います。これも誤読になってしまうのでしょうか。それはさておいても、スピリッツの『かなたかける』など、よしりん先生の好みに合うのでは、と思います。

十月の道場、期待しています。

No.75 76ヶ月前

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