配信、お疲れ様でした。安倍総理もそうですが、麻生副総理もこのような発言（http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130314/plc13031414120013-n1.htm）をしているところからして、この政権自体が「伝統や文化」及びそれを守る「保守主義」（私は、保守主義とは、人間の限界に自覚的であるが故に、伝統と自然を重んじ、極端を排し、急激な変化を戒め、緩やかな改革を志向する、そういう傾向を指すもの、という意味で理解しています。）の中身を全く理解していないのではないか？と勘ぐりたくなってしまいます。決まったことを「実行」するのが保守なら天皇制廃止を「実行」しても保守になってしまいますから。こういう愛国とはかけ離れた謎の保守概念の持ち主達を「保守政権だから」という理由で持ち上げる論調が巷に溢れているのは実に奇っ怪な現象だと思います。小林先生がおっしゃる通り、TPPというのは超「革新」的多国間協定ですから、それにあっさり参加表明したことは保守概念とは真逆の行為だと思われるので。TPPに参加したいのは結構ですが、それにより何を「保守」し、何を得ようとするのか（GDP+何兆円といったいくらでも誤魔化しの効く胡散臭い「数字」ではなく。）、我々にもわかるようにキチンと説明して欲しいものです。