M.O のコメント

関西ローカル番組の『ちちんぷいぷい』で、「水道民営化」について解説していました。
先月の北大阪地震で明らかになったことですが、水道管が軒並み老朽化しているのだそうです。
大阪府では昭和40年前後に敷設されたものが多く、耐用年数が40年であることから、寿命を迎えている水道管が多い、と。
それらを交換整備するのは自治体なのですが、近年の人口減少や節水技術の進化により、水道代の収入が減少し、工事費を捻出するのが難しいのだそうです。
その事情は理解出来るのですが、それを解決するために政府が打ち出したのが「水道民営化」なのだそうです。
あまりにも極端!
「地方創生」を謳うのであれば、国の予算から交付するとか、国が統括する割合を大きくするとか、「公営」のラインを保ちながら色々と制度改正できる余地があるはずです。
番組では、「水道民営化」によるデメリットとして、「地方の水道代高騰」「水質悪化」といった問題が発生する可能性に言及しており、民営化に失敗した海外の例も紹介して、警鐘を鳴らしていました。
何でもボリビアでは、民営化によって水道代が高騰し、国民が暴動を起こすという「水戦争」が発生したそうです。
政府の安易な政策を監視する必要はありますが、その裏事情も理解しておく方が、社会の動きを把握しやすいなと思いました。

No.79 76ヶ月前

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