皿うどんボンバー のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

「ゴー宣」読みました。

山本七平(イザヤ・ベンダサン)のことは、台湾論で初めて知りました。
その台湾論で出て来る李登輝元総統のことも、小林先生の御蔭で知ることが出来ました。

その山本七平が著書で警鐘を鳴らした年は、私がまだ1歳の頃です。
そこから日本人の感覚があまり変わっていない、というのも心苦しい事です。

日本人は水との戦いからは逃れられない・・・これは、
自分が住んでいるところは幸いにして豪雨災害の影響が軽かったようですが、
30数年前に水による大災害を経験したので、
丁度その時が思春期だったこともあり、自身の深いところで刻まれています。

しかし、世界の水不足の地域のことに関しては、正直なところ、
普段思いを寄せることはほぼありませんでした。
かつて自分が体験した水害の時の断水で水の有難さに改めて気づき、
日本のどこかで水害があれば、そのことを感じて、
ボランティアに行っては邪魔になるだけだから、と思って、
被災地への募金を僅かながらする、それだけです。

しかし、日本に石油や鉄鉱石のような資源がないことを思うと、
追い詰められてしまって、対象の資源の枯渇が生活に影響を受けるようになると、
それは嫌でも感じざるを得ないことです。
逆に言えば、そこまでにならないと、他人事感が強いということでもあります。

水道事業民営化に関しては、twitterの方で、以前から警鐘を鳴らしておられる方々をフォローさせて戴いておりました。
同じように、対米追従でグローバル化を推し進めた小泉元首相の「郵政民営化」よりも、遥かにタチが悪いものです。
しかし、それも、走狗のマスコミが、他のスキャンダラスな事を報道しているドサクサに紛れて、
しれっと通されてしまいました。
そういう経緯もあって、右の方からは、野党がどうのこうのとか、マスコミがどうのこうのとか、
そういう声が聞こえては来ますが、
「中韓を支持したら(自分らが中韓を支持しているように見えたら)反対」とか、
「反対している野党議員が中韓を支持しているから(自分らがそう見えるから)反対」とか、
およそ論理性に欠けることを自らの反対理由の支柱にしているように思えます。

水道事業民営化に関する反対理由に関しても、
怜悧な発想からイチャモンをつけてしまっています。

一度「自分らの反対勢力が賛成しているから」とか、
「水道民営化に反対したら左翼!」とか、
そういう固定概念から離れてみる努力をされることを、
今回の件の反対派、つまり水槽民営化賛成の方々には提唱させて頂きたいです。

それでも、納得の行く「水道民営化賛成」の話を展開出来る人がいるのならば聞きますが、
それは、よしりんアンチ集団の怜悧で粘着質なコメント以外で、です。

日本が先人から積み上げて来た智慧でもって、水道のインフラをここまで成し遂げたことを、どう考えているのでしょうか?
それは、大東亜戦争・太平洋戦争で日本が敗北してから以後も、そのインフラは続いていたのです。

今の自称保守の人達が、高度経済成長の時代に憧れ、前の世代が遺した遺産から、今の価値観で見て「右っぽいトレンド」だけを掬って、
それを表面上の歴史でしか知らない若い人々(と言っても、第一世代は40代くらい?)が、
「反左翼」「反民主党」の「気分」だけで、自称保守のトレンドを掬う、

国民のライフラインに関わる「水道」が、その一過性のしょうもないムーブメントに右往左往されることが忸怩たる思いです。

「日本の水道水を守ろう」という意識が現代の国民の中にないことは由々しき事態です。
これは、保守を自称するような人達であれば、喫緊のテーマになり得る筈です。
しかし私自身は、小林先生がこれまで紹介して下さった方々の著書を読むうちに、
リベラル気味になりそうです。
「薄甘いサヨク」という批判を手厳しく受けて来たのに、
どうも自分自身のこれまでの生涯と、受けて来た影響と、その都度考えて来たことを自分なりに考えてのことです。
でも、自分自身も、これまで知識人に右往左往されてきた経験がそれなりにありますし、
今後、自分でもどうなるのかは分かりません。
言えることは、今後も考え続けて行きたいということです。

真のリベラルを目指そうとしたら、井上達夫先生が仰っていたように、
故・西部邁先生が仰っていたような、厳しいバランス感覚が必要になります。
それを、一介の大衆に過ぎない自分が出来るかどうかと言えば、とてもそこまでは出来ないと思ってしまいます。
ただ、自分自身の「気分」が、今そっちへ傾きつつあることを自覚して、
本を読むことで、そこから厳しい批判を敢えて受け入れていけるようにありたいと思っております。

しかし、公の最大範囲が「国」という意識だけはまだあります。
水のことを、自らの経験に引き付けて考えることで、
野党や左翼やネトウヨや現政権との違いを考える縁になります。

皇太子殿下が水のことを考えておられたという紹介も大きなことです。
殿下は、御自身の御立場を元に、縦の歴史と、現在の横の歴史を鑑みて、
また、それが観念論に陥ることがなく、日本の地政学や世界との比較において、これを論じておられます。

カジノ法案など論外ですが、
水道民営化も同じくらい、論外な常軌を逸した法案だと言えます。
それを「多数決」という理由だけで強行採決させてしまう与党(自・公)、
そしてそれを、視聴者の興味がないだろう、という勝手な自主規制で積極的に報じないマスコミ、
マスコミが報じない、ネットが取り上げない、じゃあ、さしたるニュースでもないだろう、的な感覚で問題にしない受け手。
この三者がガッチリ組んでしまっていると思います。

安倍政権も、この状況を見て、ホクホクでしょうね。
自称保守もネトウヨも、ああ安泰だ、と思っていそうです。
それを批判する左翼も、結局は籠の鳥の中で、ダメだということですね。
自分自身も、サヨク寄りだと思うところがあるので、一層、そう思ってしまいます。
(これは私自身が「サヨク寄り」と自省しているところがあるいうことです。他のゴー宣愛読者さんには一切関係ありません)


「トンデモ見聞録」読みました。

スマホやネットで安易に答えを求める、ということは、堕落だと思います。
私自身が自ら試そう、と思ったことではなく、そうした結果を第三者の目で見た図を、見たことが大きいのかなと思います。
あと、スマホやネットで答えが出ないものは、ほったらかし、というこの事象も由々しき事態です。
私よりも8つくらい年長の世代でも、Wikipediaの間違いを「間違いだ」と言う人達はいます。
実際、自分の細やかな知識で確かめてみた限りでも、間違っていると思われるWikipediaの記述はいくつかあります。
GAFAというのは知りませんでしたが、その支配っぷりをこうして知る機会は尚のことありませんでした。
かつてゴー宣で描かれた「エシュロン」の脅威を見る思いでした。

Facebookは利用していないので、利用するとこんなことがあるのだなあ、という印象でしたが、
Amazonは利用することが結構あるので、ここからGAFAに取り込まれる危険性があるのかなと思ってしまいました。

グローバル企業を警戒しなければいけない時代から、ネット企業を警戒しなければいけない時代まで一気に来てしまったのだと改めて思いました。
また、Facebookで「家族や友人で室内で会話した内容に沿った広告が表示されるという出来事があった」というならば、
Lineやtwitterや他のSNSでも、同じようなことがある危険性を考えて然るべきだと思いました。

グローバル企業にも、国が目を光らせていて欲しいものですが、
現政権が対米追従で、グローバル企業にも経団連の後押しで追従しているということがある以上、
お上が目を光らせてくれるだろうから安心、ということは、まず無いと思ってかからなければならないと改めて思った次第です。


追伸:Q&A回答ありがとうございます。
小林先生の首の容態を、いちファンとして心配しておりましたが、
小林先生の読者に対する構え、その後の姿勢まで含めて、
60代になっても無茶苦茶ロックな小林先生の姿勢を感じました。
勿論、小林先生を心配されるファンの方々の書込みを見て、
その方々の熱意を思うと共に、回答される小林先生の熱を改めて感じた次第です。
よしりん企画のスタッフの皆様、どうぞ、小林先生に万が一のことがあった時には、
スタッフの皆様全員で先生を支えてください。いちファンとしての願いです。

No.50 76ヶ月前

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