くりんぐ のコメント

こんばんは、ライジング配信ありがとうございますvv

親との関係に問題があった人物が事件を起こすと、「誰でもよかったのなら親を殺せ!!無関係の人を巻き込むな!!」と思わずにはいられません。この小島容疑者が親を殺さなかったのは、親への甘えや期待があったからではないかと思います。
世間の注目が集まりそうな事件を起こして親の関心を自分へ向けさせたい、親に「自分が悪かった、お前を愛している」と言ってほしい。このようなことを期待していからこそ親ではなく、無関係の人たちに刃を向けたのです。

小島容疑者の父親は「自分は無関係だ」と無関心を装っていますが、その無関心さが犯人の身勝手な人格を助長させたのです。
以前新聞で、父親との楽しい思い出がある子ほど非行に走らない割合が高いと読んだことがあります。
この父親は栗原類さんの母親のように「自分と子供は別々の人格を持った人間」と認めようとせず、「自分と血が繋がってるなら自分のやり方が通用して当然」と自らのエゴを一方的に押しつけ続けてきた挙句、今回の事件を起こしたように自分の思い通りに育たなければ親としての責任を放棄して「自分は無関係だ」と言い放ち自分も被害者であるかのように振る舞っているのです。
父親も母親も欲しかったのは小島容疑者ではなく、小島容疑者と同じ顔をした「自分にとって都合のいい子」だったのでしょう。自分のやり方に素直に従ってくれて、自分の手を煩わせない普通の子ならどんな子でもよかったのです。
そんな都合のよい普通の子なんてどこにもいませんけど。

どんな酷い親に育てられたのだとしても、最後の砦は自分自身です。
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」という茨木のり子さんの詩があります。
中学生のときにこの詩と出会い、最後の最後で自分を守ることができるのは、他の誰でもない自分自身だけなのだと気づきました。
小島容疑者は犯行理由までも、自分を受け入れてくれない社会のせいにしました。
梅田さんを殺したのは小島容疑者であり、小島容疑者を受け入れなかった社会ではありません。この時点で小島容疑者は被害者ではなく、同情の余地のない殺人犯になり下がったのです。
小島容疑者は一生受け入れないかもしれませんが、小島容疑者を殺人犯にしたのは紛れもなく、小島容疑者ただ一人です。

No.79 78ヶ月前

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