木蓮さんのトンデモ見聞録、『不条理のままに』
を読んで。
一回目に読んだ時は、後ろめたさみたいなものを感じてしまいました。自分はさほど辛い目に合っていなくて、それでも何かあったとき被害者面して悶々としたり、文句を言ったりしています。
後から自分の格好悪さに気が付いて恥ずかしくなることもあるのですが、また同じ事をしてしまいます。(テレ朝の女性記者には負けますが…)

今また読んでみて、木蓮さんは長い時間を掛けて、自己憐憫の期間も経て少しずつ強くなっていったのかなと思いました。
不条理をそのまま受け入れて、今の木蓮さんになっていったのですね。

芥川龍之介の本の事が出てきましたが、子供らしく笑った写真が無いというところで太宰治の『人間失格』を思い出しました。
今は全く『人間失格』感無いです。