今週も力のこもった連載です。執筆・編集された皆様、ありがとうございます。

　地方分権って本当に怪しい代物ですね。アメリカに本拠を置く多国籍企業が日本の規制を各個撃破でより突破しやすくするために、権力を分散させようという意味合いがあるのではないかと思っています。TPPでルールを変えさせつつ分権で枠組みを崩させれば、もう障壁は何もなく米国企業は日本人の資産（森林・農地・企業・技術・人材・金融資産…）を分捕り放題です。最早日本の国体はグローバリストどもの前に崩れ去るしかないのでしょうか…。

　戦前の大恐慌は自由貿易推進の歪によって起こったものだと聞きます。戦争そのものもアメリカが戦争経済による景気浮揚を狙ったことでも解るように大恐慌が引き起こしています。ブロック経済による貿易制限は不況対策に過ぎなかったのに、今では戦争の原因みたいに言われています。これはグローバリストによって真実が覆い隠されたからではないでしょうか。
　日本においては、関東大震災・昭和金融恐慌・米国発大恐慌を円増刷と公共投資、ブロック経済で乗り切った高橋是清が軍事費を減らされることを嫌った軍人によって226事件で殺された結果、景気回復の果実が国民みなに行き渡る前に本当に満蒙が生命線になってしまいました。その後の不況の閉塞感が近衛文麿と帝国陸軍のいけいけどんどんを熱狂的に支持してしまったように思います。
　戦争すらもグローバリストが切るショックドクトリン・カードの一つです。自分たち以外の人の血がどれだけ流れようと自分たちの利益最大化を図るのがグローバリストという人種だと歴史が教えてくれます。今の日本の状況はグローバリストのシナリオ通りではないかと思えてきます。グローバリスト側からは日々偽情報が流れてきます。輿論を作って広めていくしかないのですが、不況とグローバル経済でますます疲弊する庶民は考える余裕すら与えられません。本当にこのライジングは大衆ならぬ庶民の指針となっていくと思いますし、またそうならなければ破局への歴史を繰り返すように思われてなりません。

　閉塞した時代におけるAKBの存在の有難さは身に沁みます　na85