辻説法「寝耳に#me too」拝読しました。
いわゆる「ドヌーヴ発言」への、よしりん先生の見解が嬉しかったです。
きっとドヌーヴのような女性は、いつどんなときでも「ドヌーヴという個人」として男性に接されてきたと思えますから、「女」という概念で扱われる女性の苦悩を想像することが出来ないのかもしれません。
決していばれることではありませんが、一般事務から接客業、飲食店まで経験して思うことは、女性を「職場の」「店員の」「飲み屋の」と、括りで接する男性は、ほぼ男尊女卑な姿勢を望み、口説きとセクハラの区別が出来てません。
こちらが「飲み屋のお姉ちゃん」でいる限り、何を言っても構わないというのが、当たり前の前提としてあるようでした。
それは一般事務の職場でも、使われる単語が少し変わるだけで、内容はほとんど同じです。
それに対して、本気で不快感を示したり、返答にまごついたりすると、「気の利かない女」とされるんです、「当然の反応」ではなく。
私自身、セクシュアルな話題にもクールに対応して、時にはやり返すくらいでないとやっていけない、とカンチガイしていた時期がありますので、自省を込めてつくづく思うのですが、
そういった、セクハラにもめげずに対応してこそデキル女、というような対応こそが、ここまでハラスメント社会を野放しにさせた一因でもあるのは間違いないのではないでしょうか。
自分と同じことを、娘が言われたりされたりしたらどうしたらいいだろう？だけでなく、
自分と同じことを、娘が言ったりしたりしたらどう思うだろう？という視点も、女性だからこそ必要なのではないかと思いました。