hiro のコメント

山尾議員の質問について、政府側の答弁についてですが、

待機児童問題では厚労大臣が
「質問の意味が分からない」「紙がないので」と言っていましたが、
答弁や数字の根拠などに矛盾があることをついて「どっちなんだ」とする質問で、質問内容も明確で、紙がなくても、どちらと答えても追求されることが明らかだったので、そのように逃げて答えたのだと思います。
以前にも「いきなり聞かれても」と言って逃げようとして、
「質問通告しています」と言われていることがありましたが、
そのような逃げ口は常套句のようです。
「紙も渡さずに質問してきた」ことを言っておいて、前を聞かなかった人に有効であるかのように錯覚させる、というようなことを狙っているものだと思われます。
案の定動画を見てみると「紙も渡さず質問」などと非難のコメントが見られました。

そして改憲ですが、首相は「自民党の案文を得てから」などとも答弁していました。
自衛隊の書き方によっては「山尾議員の質問に対する」整合性が取り得るかのような答弁で、その内容について今ここで答えるわけにはいかないという理屈だと私は理解しました。
共謀罪で金田法相が「成案を得た後に」と答弁していたのと同じです。
よしりん先生のブログのお言葉を返すみたいですが、
(しなくてはいけないと考えていることは変わらないつもりです)
私は首相にはやはり懐疑的です。首相自身は、
「2項をそのままにして、自衛隊を憲法に書き込むという、自分が言った大枠は変えない範囲内において」、「権力側の都合が良い改憲とする範囲内において」どうぞご議論ください、というつもりなのではないでしょうか。
当然2項と自衛隊との関係で違憲と言われているので、
自衛隊をどう書き込もうが2項が変わらない限り違憲論議はなくなりません。
自民党の案文が上がるのを待っていても同じことです。
2項を削除しても違憲論議が払拭できる根拠を示さない限りは正当性は得られません。
このような場合によくあるのが、いつの間にか「内容は同じで」違う理屈が引っ張り出されることです。
よっぽどうまくしないとこのようになる危険性が高いと思っています。
ご承知かと思いますが「自民党の案文」も危険性大です。
(私の言った首相の思惑が正しくても)首相の思惑を超えた、安倍改憲案とは違う内容にしていかなければならないと思っています。
憲法審査会でご議論をというのも、内容も、趣旨も、できるだけ広範囲でフリーハンドを勝ち取らなければいけません。
そのためには先んじなければいけませんし、別の土俵を作らなければいけないと思いますが、状況は厳しいと思っています。
もうそんなことができる状況ではないのかとも思いました。
首相がどのようなつもりでいると感じたのかは山尾議員にも聞いてみたい気もしましたが、よしりん先生の描いておられる戦略や分析は私などの考えが及ぶところではないとも思っています。

はい。私も安倍首相の態度を批判だけして終わろうとしていました。
もくれん師範のおっしゃるとおりです。反省致します。
失礼の向きや未熟な点はご容赦ください。あえてそのままにしました。
今後も学ばせていただきたいと思います。

No.127 81ヶ月前

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