希蝶 のコメント

 生放送、お疲れ様でした。
 最近の若い人は本をよまない。讀書をする層は高年齢層に限られるといふ話があったので、あまり関係ないかも知れないけれども、こんな話を書きます。

 人から聞いた話なのですが、ある人が図書館で借りてゐた本をうっかりよごしてしまって、
 その本は絶版本で、しばらくたってから、別の本を買って欲しいと図書館から依頼があったので、「非常に大切なものを駄目にした、何とか同じ本を用意しないといけない」と思ひ込んでしまひました。
 しばらくして、その人は古本市で同じ本をしかも初版本で見つけたさうです。これはラッキーと思ったその人は、さっそく借りた図書館へ寄贈しにゆきました。

 少したってから、その本がどうなったのか知りたい、と思ったので、図書館へ行ったさうです。すると、その題名の本は以前に紛失して、存在しない、といふ話でした(すなはち、寄贈のことはなかったことになってゐるわけです)。
 確かに寄贈の際に、リユース本になるかも知れない、みたいなことは言はれたさうです。しかし、初版本だし、それほど汚れてゐないし、カバーが少しかけてゐた程度だったのだとか。
 その人はかう思ったさうです。図書館の職員とは、ブックなんとかの店員か、きれいな否かで物を決定するのか、と。

 この話を知った私は、自分の本を寄贈する際に、図書館の係の人に、もしもリユース本になるのなら、知らせて欲しいと聞いてみたのですが、何でも、さういふことは不可能で、(市町村内ではなく)県内すべての図書館でどれだけその本が出廻ってゐるのかをデータ上で確認した上で、決定してゐるのだとか。

 今の人たちはそこまで本に愛着を持ってゐないのでせうか。
データだけで判断され、その人の思ひとか、想像力を失った世界が到来しつつあるのでせうか。そのくらゐなら、まだアマラとカマラの与太話を信じたはうがましかも知れないです。
 眞子さまの婚姻の件にしても。そんなのは好き合ってゐる当人同士の問題で、マスコミが面白をかしく報道するものではないでせう。まづは公式発言を信じませう。

 くだらない話で須磨ん、です。

No.136 80ヶ月前

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