M.O のコメント

今週も配信ありがとうございます。
行間が読めないバカが増えたとのことですが、そういう人は十中八九、ポジショントークしかしないのですよね。
「右翼」に属しない意見は全て「左翼」として、「100%反対」の姿勢を最初からとるため、相手の意見に傾聴すべき点があるかもしれない、ということをまるで考えない。
「反対のための反対」でしかないから、字面だけを追った揚げ足取りに終始し、その結果行間を読むという感性が失われてしまのだと思います。

さらに言えば、「○○と言った時点で反日左翼決定」みたいに、ささっと結論を出せるのがスゴイんだぞ! という幼稚な価値観が存在します。
ネトウヨもネトサヨもネット空間では「勝ち組」でありたいだけだから、議論する気などまるでありません。
格闘技のように、ゴングが鳴って瞬殺したいんですよ。
だから、その場で「結論」を確定してしまいたいのだと思います。
議論するまでもなく、自分はお前よりもモノを知っているんだぞ、お前のことなどお見通しなのだぞ、という、ある種の威嚇行為ですかね。
この場合の威嚇は、要するに「強がり」でしかないのですが、それに「成功」した体験を重ねると自己肯定感が強まり、俺って本当にスゴいんじゃないか!? と勘違いしてしまうんです。
いいね! とかフォローとかの機能もそれを後押しし、自己暗示にかかっているんですね。
恐ろしいものです。

ネットニュースに関しては、フェイクの有無以前に、クリックしてもらうために扇情的かつ誇大な内容の記事が多いのだ、ということに一昨年ぐらいに気付いてしまったので、最近はほとんど利用していません。
Facebookにしても、誰かがシェアした記事に「いいね!」やコメントを付けることで、そのリンク先の広告費単価が上がることに繋がるのだろうと推測して、一旦はFacebookそのものを退会していました。
その後、友人同士との連絡にはやはり必要なのかと思って再開しましたが、記事シェア関連の機能はほとんど使っていません。

そもそもFacebookにせよ、Instagramにせよ、無料で利用できるという仕組みがあやしいと感じるべきなんです。
ボランティアではないのですから、事業主は当然ながら収入が見込める上でサイトを運営しています。
その収入が莫大な広告費であり、そのおかげでザッカーバーグは現金一万ドルをジーンズのポケットにねじ込んで、高級すしバーに行くことができるわけです。
他のSNSやポータルサイト、まとめサイトも同じようなものでしょう。
我々が一日に数回から数十回行っているクリックの積み重なりが、事業主に莫大な富をもたらしている……のだと想像すると(あくまで想像です)、バカバカしくなってきませんか?
だったら、きちんと対価を払って、自分が信頼できるメディアの記事を読みたいと思いませんか?

ネット文化をベースにしたPCやスマホの普及は、「優良な商品に対価を払う」という人間の本来の営みを破壊し、「現物を有り難がる」という感覚を喪失させました。
揺り戻しともいえる「価値ある現物の復権」の動きも少しは感じられるようにはなりましたが、少なくとも日本でその感覚が取り戻されるには、まだまだ時間がかかりそうです。
バブル的にポポーンと弾けるかもしれませんが。

もちろん、ネットサービスそのものを全否定するつもりは、毛頭ありません。
便利なサービスやコンテンツもたくさん存在します。
ただし、個人的には、ネットに対して受け身になるのではなく、常に能動的なスタンスを貫いています。
AmazonとかGoogleなども含めて、「しゃーないから、使ってやっている」という感じ。
クリックさせられているだけのドレイなんて、まっぴらですよね。

No.91 84ヶ月前

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