締め切りがすぎてしまひましたが、「わたくしの人たち」で、もう少し。
　といふか、自分自身が常識はづれだって、よく言はれますが。
　ただ、一往申しますが、自分からすすんで人に嫌がらせをしたことはないです。
　そんなことをしても、何にも楽しくないですし。

　また告げ口みたいな話になるんですが、もういいでせう。何十年もたってますし。

　昔つとめてゐたところの上司が怒りっぽい人で、
　けれども、アルバイトの学生などには親切で、面倒見が良く、
　自分自身、そのギャップが埋まられなくて、理解に苦しみ、困ってゐました。
　この人は、ジキルとハイドなのか、と。
　それとも、自分のはうが、ジキルとハイドで、そのことにまるで気づいてゐないのか、とか。

　あるとき、部署のミーティングが抜き打ちで、昼休み時に行はれたことがあって、
　少し気になったので、あとで、「かういふ打ち合はせは、前もってやると予告するか、あるいはみんなのゐる時間にずらすやうにとか、したはうがよろしんではないでせうか」と、（それでも控へ目がちに）言ってみました。
　かういふことを黙ってゐるはうが、責任感がないやうに思へたから。
　かげで笑ったりするはうが、餘計に卑劣に見えたから。

　さうしたら、その人は、あとでわざわざ自分の席ところまで来て、
「おまへは何様の立場で俺に向ってさういふことをいふんだ、その場にゐなかった人間は、態度がたるんでゐるんだ（といふやうなことを言ったのかな？）、あとで、ゐなかった人間にさういふことを言っておけ！」、と言ひにきました。

　その上司は責任感のある人で、その会社はある意味社長のワンマン会社だったので、苦言を呈したりするやうな立派な人でもありました。だから、応援したいとも思ってゐたのです（社長のためにも）。

　稀に自分にも親切な声をかけたりもしましたが、始終さういふ態度をとられてゐるので（おまへのやうな、たてつくやうな部下は要らない、とか）、どう対処してよいのか、どのやうな反応をかへせば良いのか、分からず、かなりとまどひました。

　今思へば、分をわきまへてゐない、といふことだったのかもしれないですね。
　確かに、会社をなんとかしないといけない、なんて使命感、妄想も勝手に抱いてゐましたし。実際、その会社、あとで潰れたって聞きました。

　ネトウヨとかいふかたがたも、かういふことをよく考へてみてほしいな、と思ひます。
　
　とはいへ、私の場合、そんなことばかりでした。確かに先日あげた話にしても、思ひ込みが強すぎる、とは思ふのですが。
　だから、拡大解釈はしてはならないのだ、と気をつけるやうにもしてゐます。
　しかし、不可解。ひょっとして人間は、多面性のある生き物なのか？まるでシャーロック・ホームズのやうな世界。
　人の感情が複雑なのは、私にとって、リアルな話なので、非常に納得がゆきます。りか坊さんが感じるといふ恐ろしさ、についても。　

　こんな話を言ふと、また話がややこしくなるけど、聖書のソドムとゴモラの話で、ロトといふ、アブラハムの甥だけが助かるのだけれども（奧さんは塩の柱になっちゃふ）、自分は正しいことをしてゐたとか自慢したらしく、町中で暮らせなくなり、結局娘二人と洞穴にすむやうになって、いきおくれになると危懼した娘たちは、父親に睡眠薬をのませて子供をつくった、なんて結末だったりします。

　こんなことにならぬやうに、と気をつけてもゐるのですが。
　一人でもさみしくない人間にならう、といふ目標だけは続けよう、と思ひます。

追記：
　トワージさんへ
　実を言へば、おいもさん追放の一件のことで、ちょっとひっかかってゐました。ホームページをご自身でもたれてゐたのですね。この場を借りてあやまります。ごめんなさい。
　安倍転倒の図、今見ても面白いです。あの人は、自分がひどいことをしてゐると、先生などから聞かされてゐるのに、行ひを改めないので、さらなる責任があります。

　それと、>>52　こけけっこーさんへ
　自分のくだらないコメントをとりあげてくださり、お礼を申しあげます。