配信お疲れ様です。気がつけば１２月も半ば。骨身に凍みる寒さですね。

今年は「忖度」という言葉が流行りました。これは、元々悪い意味ではないのですが、すっかりと「そういう意味」で浸透してしまいましたね。何かにつけ、相手の気持ちを推し量るという習慣は日本人の美徳だと思いますが、いい事も悪い事もある。権力者の意向には忖度をし、陛下の想いは無視をする。そのような輩はどうしょうもありませんね。

沖縄の小学校に米軍ヘリの窓が落下した事件がありました。実はこの数日前にも保育園の屋根に落下物があったそうです。
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保育園の件に関しては、当の米軍が否定していることから、保育園の自作自演であるという中傷までされています。推定無罪だの悪魔の証明だの噴飯ものの理屈を振りかざす連中がいますが、そもそも米軍に日本の警察の捜査権が十全に及びますか。及ばないでしょう。誤魔化せそうなら「ない」と言っておけば勝手に忖度してくれる連中がいる。現代日本における忖度は、結局のところ米国に対するそれを最上とするという、いい見本です。第一、米軍が認めている窓の落下とて、大して報道もされていない。子供があわや亡くなっていてもおかしくないくらいの事故なのに、です。相撲の暴行事件は毎日毎日取り上げて、愚にもつかない芸能人の不倫ネタを何時間も何時間も報道する癖に、この体たらくです。

こうした強者への忖度の背景には、当然、自己保身の目論見があります。出世や富や身の安全、あるいは権力と自己の同一化による自己陶酔など、きりがありませんが、こうした醜い忖度が世の中に溢れ返っているのが暴露されたのが、今年一年であったと思います。