『バイキング』の山尾志桜里バッシングが問題視されていますが、ひょっとしたらフジテレビ全体が安倍政権寄りのスタンスを貫いているためではないか、と推測します。 『新報道2001』『ワイドナショー』『グッディ』『ユアタイム』など、ことごとく政権擁護の内容であり、すなわち野党を叩くというスタンスでもあります。 これは、フジが産経新聞と同じフジサンケイグループに属しているという事実と無縁ではないでしょう。 ただ、さらに個人的な想像レベルの考えを推し進めますと、フジの視聴率苦戦とも関係があるのではないかとも思います。 かつてフジが「韓国寄りの反日テレビ局」というレッテルを貼り付けられ、ネトウヨが実際にデモ活動をした、というのをご記憶の方も多いかと思います。 このデマは今では完全に忘れ去られていますが、あれ以来、ネット上では「フジはいくらでも叩いてもよい存在」になってしまいました。 視聴率低下を受けて様々な番組編成を組みましたが、なかなか数字が伴わず、「月9」も平均視聴率一桁台を叩き出すに到りますが、それを嘲笑うかのようにネット上には辛辣なコメントが相次ぎました。 『バイキング』も、あの『笑っていいとも!』『ごきげんよう』を終わらせて始めた番組にしてはあまりにも新鮮味がない、と叩かれ放題。 「ならば」と打ち出した方針が、ネットで叩かれないようにする、好意的に受け止められるようにする、というものではないか、というのが私の想像です。 苦境に立たされて、目先の数字に走っているのではないでしょうか。 実際の現在のフジが抱える問題については、『フジテレビはなぜ凋落したのか』という新書(元フジテレビ社員が執筆)に詳しいですが、組織として風通しの良さが失われ、硬直化してしまっているようです。 そういう組織が、小手先の対策に走るのは充分考えられることかなと思います。 ちなみに、芸人やタレントをワイドショーや情報番組のコメンテーターとして起用するのは、個人的には反対です。 以前にトッキーさんが「吉本興業は、松本人志の価値を下げるな」とブログで書いておられましたが、ワイドショーに出演する芸人やタレントのほとんどに言えることではないでしょうか。 『バイキング』には、おぎやはぎの他、ブラマヨ、フットボールアワー、雨上がり決死隊らが出ていますが、彼らに常識的なコメントなど求めないのですよね、個人的には。 ブラマヨ吉田は顔のブツブツをネタにし続けてほしいし、フット後藤は岩尾に「ハゲとるやないか!」とツッコミ続けてほしい。 その他、『スッキリ!』の近藤春菜は「ブタじゃねーよ!」とキレるキャラであってほしいし、『ビビッド』の千原ジュニアは兄・せいじをイジり続けてほしい。 庶民の常識からズレたところに立って、「よくこんなアホなこと、やるな」と思わせられるから芸人なのであって、庶民から「さすが、○○さんや」と称賛されてしまっては本来は芸人としては終わりであるはずなんです。 だから、彼らが本心では「コメンテーター、やめたい」と思っていることを望んでいます。 それでも続けているのは、事務所の方針とかいろいろあるんでしょうねえ。 あと、視聴者がバカになりすぎて、専門家のコメントに反応できず、芸人が分かりやすく噛み砕いたコメントでないと理解できないようになっている、という要因もありそうです。 もちろん、坂上忍や梅沢富美男らは、上で挙げた芸人らと違ってある程度仕事を選ぶことも出来るし、局のスタッフに対する発言権もあるでしょうから、フォローの余地はありませんが。 局と視聴者が劣化すると、芸人も劣化させてしまうのでしょうね。 どなたかが「地上波で漫才やコントを見せる番組が減っている」と書いておられましたが、かつての『オンバト』『エンタの神様』オンリー時代に比べれば、はるかにネタ見せ番組は増えています。 個人的に大好きな銀シャリ、和牛、ミキ、ナイツなどは、ずっとネタにこだわってほしいですね。
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『バイキング』の山尾志桜里バッシングが問題視されていますが、ひょっとしたらフジテレビ全体が安倍政権寄りのスタンスを貫いているためではないか、と推測します。
『新報道2001』『ワイドナショー』『グッディ』『ユアタイム』など、ことごとく政権擁護の内容であり、すなわち野党を叩くというスタンスでもあります。
これは、フジが産経新聞と同じフジサンケイグループに属しているという事実と無縁ではないでしょう。
ただ、さらに個人的な想像レベルの考えを推し進めますと、フジの視聴率苦戦とも関係があるのではないかとも思います。
かつてフジが「韓国寄りの反日テレビ局」というレッテルを貼り付けられ、ネトウヨが実際にデモ活動をした、というのをご記憶の方も多いかと思います。
このデマは今では完全に忘れ去られていますが、あれ以来、ネット上では「フジはいくらでも叩いてもよい存在」になってしまいました。
視聴率低下を受けて様々な番組編成を組みましたが、なかなか数字が伴わず、「月9」も平均視聴率一桁台を叩き出すに到りますが、それを嘲笑うかのようにネット上には辛辣なコメントが相次ぎました。
『バイキング』も、あの『笑っていいとも!』『ごきげんよう』を終わらせて始めた番組にしてはあまりにも新鮮味がない、と叩かれ放題。
「ならば」と打ち出した方針が、ネットで叩かれないようにする、好意的に受け止められるようにする、というものではないか、というのが私の想像です。
苦境に立たされて、目先の数字に走っているのではないでしょうか。
実際の現在のフジが抱える問題については、『フジテレビはなぜ凋落したのか』という新書(元フジテレビ社員が執筆)に詳しいですが、組織として風通しの良さが失われ、硬直化してしまっているようです。
そういう組織が、小手先の対策に走るのは充分考えられることかなと思います。
ちなみに、芸人やタレントをワイドショーや情報番組のコメンテーターとして起用するのは、個人的には反対です。
以前にトッキーさんが「吉本興業は、松本人志の価値を下げるな」とブログで書いておられましたが、ワイドショーに出演する芸人やタレントのほとんどに言えることではないでしょうか。
『バイキング』には、おぎやはぎの他、ブラマヨ、フットボールアワー、雨上がり決死隊らが出ていますが、彼らに常識的なコメントなど求めないのですよね、個人的には。
ブラマヨ吉田は顔のブツブツをネタにし続けてほしいし、フット後藤は岩尾に「ハゲとるやないか!」とツッコミ続けてほしい。
その他、『スッキリ!』の近藤春菜は「ブタじゃねーよ!」とキレるキャラであってほしいし、『ビビッド』の千原ジュニアは兄・せいじをイジり続けてほしい。
庶民の常識からズレたところに立って、「よくこんなアホなこと、やるな」と思わせられるから芸人なのであって、庶民から「さすが、○○さんや」と称賛されてしまっては本来は芸人としては終わりであるはずなんです。
だから、彼らが本心では「コメンテーター、やめたい」と思っていることを望んでいます。
それでも続けているのは、事務所の方針とかいろいろあるんでしょうねえ。
あと、視聴者がバカになりすぎて、専門家のコメントに反応できず、芸人が分かりやすく噛み砕いたコメントでないと理解できないようになっている、という要因もありそうです。
もちろん、坂上忍や梅沢富美男らは、上で挙げた芸人らと違ってある程度仕事を選ぶことも出来るし、局のスタッフに対する発言権もあるでしょうから、フォローの余地はありませんが。
局と視聴者が劣化すると、芸人も劣化させてしまうのでしょうね。
どなたかが「地上波で漫才やコントを見せる番組が減っている」と書いておられましたが、かつての『オンバト』『エンタの神様』オンリー時代に比べれば、はるかにネタ見せ番組は増えています。
個人的に大好きな銀シャリ、和牛、ミキ、ナイツなどは、ずっとネタにこだわってほしいですね。