希蝶 のコメント

 続きです。

 鉄オタ的な意見をいふのなら、遊ばせてゐるといふのなら、地下鉄関内駅の上下片側のホームの」方が問題だらうと思ひます。
 急行がとまれるやうに改造するとか、あるいは、のりかへが不便な横浜駅のかはりになるやうに、支線を(伊勢崎長者町駅方面からも)伸ばすとか(単線でもよいし)、
 市庁舎改造をするより、よほど効果的では?みなとみらいや、本牧のためにも。
 神奈川県にすんでゐるかたなら分かると思ひますが、県民は、「あの駅」を、役所へゆくために、必ず利用しなければならぬやうになってゐます。そのため、(埼玉県や千葉県などの場合と異なり)、「あの駅」に交通機関が密集し、そこから役所のある駅へ向かはなければならなくなります。
 通勤においても、例外はありますが、比重が高いです。
 その問題を何とかできるのでは、とも思ふのですが。
 とってつけたやうなことも記しますが、保育園に子供をあづける母親などにとっても、市営交通機関が安かったり、無料だったりしたら、便利だらうとも。

 ローカルな話題を書いてしまひましたが、土曜の東京新聞でも、高須さんがナチスの医療がどうかう発言したとかで、物議をかましてゐる、なんて記事もありました。
 これでも、サピオは、あの醜悪な表紙裏写真を使ひつづけるのでせうか?

 ちなみに、「三人、虎を成す」とか、「曾参(そうしん)、人を殺す」といふ、「戦国策」由来の故事成語があります。
 三人で虎がゐるといへば、ゐない筈の虎が存在すると思ふやうになった、とか(何だかイソップ寓話の嘘つき羊番みたいな話、あるいは「三人寄れば文殊の智惠」)、
 孔子の弟子の、曾子(曾参)一族が人殺しをしたのを、人が勘違ひをして、曾子の母親に「曾子が人殺しをした」と三度告げたら、はじめは信じなかった曾子の母も、織機をおいて、垣を越えて、息子のところへかけつけた、といふ話ださうです。
 事実とは、このやうにして、人の口の端に上るうちに、ねじ曲げられ、曲解されて伝播されてゆくものなのでせうか。

 ついでにあげておくと、
「曾参、父の怒(いか)りて打ちけるに逃げず」
 親孝行な曾子が、過失で瓜の根を切って(おっちょこちょいですね)父の曾晢(そうせつ)によって背中を打たれ、昏倒するに至ったのを孔子がきいて怒り、「お前が死んでしまったら、父親に子殺しの悪名をきせることになり、大きな不孝になるぞ」と、曾子に戒めたといふ故事(孔子家語・巻四「六本」より)。

「以(もっ)て六尺(りくせき)の孤を託すべく、以て百里の命を寄すべく、大節に臨んで奪ふべからず、君子人か、君子人なり」(論語・泰伯第八)
(「六尺」は、古代の周の時代の尺度で、ほぼ15、6歳の子の身長に相当、あるいは二歳半を一尺といったともいふ)幼いみなし子の将来を安心して託することができる、そういう信頼できる人物であるといふこと。孔子の弟子、曾子が真の君子人について述べたことばの一節(加藤清正が二条城での会見ののちに、秀頼のことをこのやうに述べたらしい)。

 以上、小難しいことをだらだらと述べました。ご宥恕のほどを。

No.186 83ヶ月前

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