「ゴー宣」読みました。
SPA！時代から読者の若者と格闘して来て、
「東大一直線」や「おぼっちゃまくん」で当時の子供の読者と格闘して来た小林先生ならではというか、
小林先生の立場と着眼点でなければ気付かない慧眼だと思いました。
私もSPA!のゴー宣を読み始めた時は20代前半でした。今はもうすぐ50才です。
小林先生との年齢差は16才ですが、
自分は長男で上の兄弟がいないので、
失礼ながら当時は小林先生の着眼点や斬り方を、スターとして活躍しているアニキ的な感覚で見ておりました。
現在の還暦を越えた小林先生はまさに人生の師のような存在でもありますが、
やはり小林先生は表現者として40年以上トップを走り続けている稀有な存在でいらっしゃるだけあって、
身近な60代の方々とは明らかに違うな、と改めて感じずにはいられませんでした。
若者との格闘なくしては時代と格闘できない、と言いますか、
小林先生が言論に対して、表現に対して、どれほど本気で真剣で覚悟があるか、
今の若者を鋭く分析しつつも、柔軟に思考して、より「届く」表現を必死で模索されていることの一端が伝わって来ました。
私が20代前半の頃に魂を揺さぶられた小林先生は、今なお健在で、よりしたたかに鋭さを増していると感じました。