希蝶 のコメント

 今更なのですが、「ハクソー・リッジ」を見ました。
 この映画、どうして公開期間が短く、劇場も限られてしまふのだらう?

 軍法裁判で、「憲法を守るために戦ふ」と言ってゐたところに、倉持先生の憲法観との共通性がうかがへるやうな気がします。
 憲法はそれ自体が「最高法規」といふことを保障してゐる、といふ点において。

 この作品の日本兵は、何だかゲリラのやうな描かれ方をされてゐて、あまり日本人だといふ感触が、映画終盤まで味はへませんでした。
 ホラーにも通じる感じで。
 沖縄戦の話なのに。
 最後に、解釈の場面もあったのですけれども。

 個人的には、子供の頃の崖を登るところとか、煉瓦の場面とか、おとうさんが息子を庇はうとするところとか、
 なぜ、主人公が武器を携へぬやうになったのか、といふ回想の場面などが気に入りました。
 主人公の明るさにも、好感が持てました。

 マレーネ・ディートリヒとか、アニメファンなら、マクロス7を思ひ出したかたもいらっしゃるかもしれませんが、それ以上に、重い、信念の物語だらうと。
 憲法のことを考へる上でも、一見の価値はあると。

 文春の記者の態度は無礼千万、失礼極まりない、と思ひました。
 馬渕議員は立派だ、と感じました。
スタンドプレーにならぬやう、常識とのバランスを失はないやうに、感性を磨いて、日々努力しようとも。
 革命なぞ、所詮、天命をよそほった、人殺しショー、ジェノサイドでしかないし。

 最後に、篠沢秀夫教授のご冥福をお祈り申しあげます。

No.146 86ヶ月前

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