毎週の『ライジング』配信、ありがとうございます。 仕事に勤しみながら、新聞を読みつつスクラップの作業を続け、本も読んでいると、なかなかこちらのコメント欄に投稿する時間がとれませんでした。 よって、数回分の『ライジング』の感想をまとめて書かせていただきます。 ■泉美木蘭のトンデモ見聞録「男の人ってやっぱり恐い…と思った日のこと」 「男の人の背中に矢が刺さっている」という表現があまりにも絶妙で、このフレーズが胸に突き刺さりました。 確かに多くの男性は「飲まねば、やってられん」という思いで居酒屋に足を運び、矢は抜けていないけれど「ひとまずは」やってられる状態に気持ちを落ち着かせ(あるいは、自分を騙して)、翌日の仕事に臨むのだろうと思います。 何故、男性は女性と異なり、その場でしがらみを吐き出してしまうことができないのだろう、と自分なりに考えてみました。 ひょっとしたら、男性の生理的な性質にあるのではないでしょうか? オブラートに包んで書きますが、男性は性的に溜まるものがあり、それを解消してはまた溜まり……ということを繰り返しています。 私自身の経験から分かるのですが、解消するまでの男性は、ストレスに苛まれることが多いです。 持て余すこともありますし、その気はなくてもすれ違った女性に反応してしまうこともあります。 その苦しさ、そしてそれを解消しても独りぼっちであるときの虚しさは、女性には分からないのではないでしょうか。 こうした生態が根本にあるので、男性はストレスやしがらみを抱え続けることが前提となっており、それを是として人生を送っているのではないか、と想像しました。 そのような業を一時的に忘れさせてくれるのが、女性による癒やしなのかな、とも思います。 なので、男性の暴力性は、暴発することもあるけれど、それは女子供を守るためのものなのだ、と自覚しておかなければならない、とあらためて考えました。 ■よしりん・もくれんのオドレら正気か?「山尾議員叩きは民主主義の破壊だ!」 『ライジング』ではないですが、この放送はやはり落とせません。 エッセンスに絞りますと「政治家は、道徳よりも能力」「能力ある政治家は、守るべき」「政党と政治家は、国民が育てる。勝手に上から降りては来ない」といったよしりん先生の主張に、はたと膝を打ちました。 有能と無能で対応が変わってしかるべき、というのは、「保守」として「価値の序列化」を良しとする思想に基づくものだろうかと思いました。 政党と政治家を育てる意識は、よしりん先生は以前から何度も主張されていたことですが、民進党が期待に応えてくれない動きを示すと、途端に私情で攻撃する大衆がいまだに多いですね。 自分たちの思い通りにならない時の大衆のパワーは、恐ろしいです。 私の地元には辻元清美議員がおられますので、今回の解散総選挙を鑑みて、お手紙というかたちでメッセージを送ってみようかと考えています。 ■コメント欄の荒れ、みなぼんレス一旦休止について 上述しましたように、忙しい毎日でありましたので、「W不倫疑惑」のニュースを知って「エラいことになったなあ」と思いつつも、深く考えるいとまもありませんでした。 「大事なときに何をやっているのか」と憤りは覚えましたが、師範方のブログを読んで「ひょっとしたら、上手く乗り越えられるのかもしれない」とも思っていました。 ただ、コメント欄を見ると、「そこまで貶めるのか!?」と驚くような激しい内容のコメントの連続。 「倉持弁護士は、もうどうでもいいです」とか、何様が言っているのだ? と投稿者に怒りを感じることの方が多かったので、コメント欄はしばらくスルーしていました。 なので、レス一旦休止は得策だと思います。 それでも、ざっと一瞥して感じたのは、「公」を第一と考える国民としての「国民主権病」にかかっておられる投稿者が多かったのかなということ。 皇統問題を始め、「公」を重んじる山尾議員と倉持弁護士の有能ぶりが、過去の道場でもアピールされていたので、期待値が非常に高くなってしまいました。 山尾議員が活躍すれば、女性宮家が創設される! 待機児童問題が解消される! 共謀罪を白紙にできる! という国民の期待が、両氏に対して「全知全能」「聖人君子」という完璧ぶりを要求するようになってしまったのではないでしょうか。 そこで巻き起こった「W不倫疑惑」。 私も落胆しましたが、失望による落差を大きく感じた者ほど「お前ら、期待を裏切りやがったな! 完璧じゃなかったな!」と糾弾してしまったのではないか、と想像します。 思うに、山尾議員が横浜市長選で林文子氏の応援演説を行った時、「待機児童問題に取り組んでいる山尾議員が何故?」と批判するコメントが投稿されていた時から、その萌芽があったのでしょう。 いわゆる、手のひら返し。 何しろ、自分たちは「公」を重んじている、という自負があるので、自分たちの要求が間違っているはずがない、という自分なりの確信があります。 そこのけ、そこのけ、「公」民主義が通るぞ。 「公」を重んじる国民はエラいんだぞ。 そんな国民の期待を裏切るヤツは、とっとと退場してしまえ。 ……という表現は、書きすぎでしょうか。 もっとも、こんなことを書いている私も、仕事がそこまで忙しくなく、ワイドショーを見たりコメント欄をつぶさに読んでいる時間があれば、同じような「国民主権病」に陥っていたかもしれません。 さらに、コメントを書き込む時間もあれば、私情を撒き散らしていた可能性はあります。 こうした文章をキーボードで入力していると、少しずつ感情が高ぶってくることは多々あり、一呼吸も置かずに投稿してしまうこともあります。 「本当にそれでいいのか?」と自問自答する余裕がなくなるので、ネットって怖いですね。 基本的に、「保守」の態度は、匿名コメント欄や掲示板の性質とそぐわないのかもしれません。 私が特定のハンドルネームを名乗らず、イニシャル表示にしているのは、現実の自分を少し残す意識を持っておきたいからであります。 ともあれ、クールダウンしてから考えが変わる、落ち着きを取り戻す読者もおられるでしょうから、そして私も今回のコメント欄の荒れを他山の石として、それぞれ自身を磨いて「個」を確立するステップとしていきたいですね。
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毎週の『ライジング』配信、ありがとうございます。
仕事に勤しみながら、新聞を読みつつスクラップの作業を続け、本も読んでいると、なかなかこちらのコメント欄に投稿する時間がとれませんでした。
よって、数回分の『ライジング』の感想をまとめて書かせていただきます。
■泉美木蘭のトンデモ見聞録「男の人ってやっぱり恐い…と思った日のこと」
「男の人の背中に矢が刺さっている」という表現があまりにも絶妙で、このフレーズが胸に突き刺さりました。
確かに多くの男性は「飲まねば、やってられん」という思いで居酒屋に足を運び、矢は抜けていないけれど「ひとまずは」やってられる状態に気持ちを落ち着かせ(あるいは、自分を騙して)、翌日の仕事に臨むのだろうと思います。
何故、男性は女性と異なり、その場でしがらみを吐き出してしまうことができないのだろう、と自分なりに考えてみました。
ひょっとしたら、男性の生理的な性質にあるのではないでしょうか?
オブラートに包んで書きますが、男性は性的に溜まるものがあり、それを解消してはまた溜まり……ということを繰り返しています。
私自身の経験から分かるのですが、解消するまでの男性は、ストレスに苛まれることが多いです。
持て余すこともありますし、その気はなくてもすれ違った女性に反応してしまうこともあります。
その苦しさ、そしてそれを解消しても独りぼっちであるときの虚しさは、女性には分からないのではないでしょうか。
こうした生態が根本にあるので、男性はストレスやしがらみを抱え続けることが前提となっており、それを是として人生を送っているのではないか、と想像しました。
そのような業を一時的に忘れさせてくれるのが、女性による癒やしなのかな、とも思います。
なので、男性の暴力性は、暴発することもあるけれど、それは女子供を守るためのものなのだ、と自覚しておかなければならない、とあらためて考えました。
■よしりん・もくれんのオドレら正気か?「山尾議員叩きは民主主義の破壊だ!」
『ライジング』ではないですが、この放送はやはり落とせません。
エッセンスに絞りますと「政治家は、道徳よりも能力」「能力ある政治家は、守るべき」「政党と政治家は、国民が育てる。勝手に上から降りては来ない」といったよしりん先生の主張に、はたと膝を打ちました。
有能と無能で対応が変わってしかるべき、というのは、「保守」として「価値の序列化」を良しとする思想に基づくものだろうかと思いました。
政党と政治家を育てる意識は、よしりん先生は以前から何度も主張されていたことですが、民進党が期待に応えてくれない動きを示すと、途端に私情で攻撃する大衆がいまだに多いですね。
自分たちの思い通りにならない時の大衆のパワーは、恐ろしいです。
私の地元には辻元清美議員がおられますので、今回の解散総選挙を鑑みて、お手紙というかたちでメッセージを送ってみようかと考えています。
■コメント欄の荒れ、みなぼんレス一旦休止について
上述しましたように、忙しい毎日でありましたので、「W不倫疑惑」のニュースを知って「エラいことになったなあ」と思いつつも、深く考えるいとまもありませんでした。
「大事なときに何をやっているのか」と憤りは覚えましたが、師範方のブログを読んで「ひょっとしたら、上手く乗り越えられるのかもしれない」とも思っていました。
ただ、コメント欄を見ると、「そこまで貶めるのか!?」と驚くような激しい内容のコメントの連続。
「倉持弁護士は、もうどうでもいいです」とか、何様が言っているのだ? と投稿者に怒りを感じることの方が多かったので、コメント欄はしばらくスルーしていました。
なので、レス一旦休止は得策だと思います。
それでも、ざっと一瞥して感じたのは、「公」を第一と考える国民としての「国民主権病」にかかっておられる投稿者が多かったのかなということ。
皇統問題を始め、「公」を重んじる山尾議員と倉持弁護士の有能ぶりが、過去の道場でもアピールされていたので、期待値が非常に高くなってしまいました。
山尾議員が活躍すれば、女性宮家が創設される! 待機児童問題が解消される! 共謀罪を白紙にできる! という国民の期待が、両氏に対して「全知全能」「聖人君子」という完璧ぶりを要求するようになってしまったのではないでしょうか。
そこで巻き起こった「W不倫疑惑」。
私も落胆しましたが、失望による落差を大きく感じた者ほど「お前ら、期待を裏切りやがったな! 完璧じゃなかったな!」と糾弾してしまったのではないか、と想像します。
思うに、山尾議員が横浜市長選で林文子氏の応援演説を行った時、「待機児童問題に取り組んでいる山尾議員が何故?」と批判するコメントが投稿されていた時から、その萌芽があったのでしょう。
いわゆる、手のひら返し。
何しろ、自分たちは「公」を重んじている、という自負があるので、自分たちの要求が間違っているはずがない、という自分なりの確信があります。
そこのけ、そこのけ、「公」民主義が通るぞ。
「公」を重んじる国民はエラいんだぞ。
そんな国民の期待を裏切るヤツは、とっとと退場してしまえ。
……という表現は、書きすぎでしょうか。
もっとも、こんなことを書いている私も、仕事がそこまで忙しくなく、ワイドショーを見たりコメント欄をつぶさに読んでいる時間があれば、同じような「国民主権病」に陥っていたかもしれません。
さらに、コメントを書き込む時間もあれば、私情を撒き散らしていた可能性はあります。
こうした文章をキーボードで入力していると、少しずつ感情が高ぶってくることは多々あり、一呼吸も置かずに投稿してしまうこともあります。
「本当にそれでいいのか?」と自問自答する余裕がなくなるので、ネットって怖いですね。
基本的に、「保守」の態度は、匿名コメント欄や掲示板の性質とそぐわないのかもしれません。
私が特定のハンドルネームを名乗らず、イニシャル表示にしているのは、現実の自分を少し残す意識を持っておきたいからであります。
ともあれ、クールダウンしてから考えが変わる、落ち着きを取り戻す読者もおられるでしょうから、そして私も今回のコメント欄の荒れを他山の石として、それぞれ自身を磨いて「個」を確立するステップとしていきたいですね。