SAPIO9月号「大東亜論 アジア雄飛編」読みました。 今回は朝鮮開化派のクーデター「甲申事変」の話でしたが、開化派の中心人物・金玉均に感情移入してしまいました。彼は祖国・朝鮮政府の事大主義と、日本政府の事なかれ主義の犠牲者ではないかと思いました。クーデターに失敗し、日本に亡命する際の金玉均の「どうしても日本が信じられない。どうしても日本のほかに頼る国はない」というセリフに、彼の怒りや悲しみが痛いほど伝わってきました。 朝鮮公使・竹添進一郎の自己保身によるヘタレぶりには、読んでいてとても腹が立ちました。特に朝鮮政府の金らの引渡要求に応じようとしたシーンには、「何が下船しろだ!」と怒りに震えました。しかし朝鮮政府の要求を毅然とした態度で断固拒否した、千歳丸船長の登場で一気に救われました。 僕は金玉均こそ朝鮮にとって、真の愛国者ではないかと思いました。現在も金玉均や朴泳孝ら開化派は、韓国では国賊のレッテルを貼られているそうです。日本が韓国にすべき事は、金玉均や開化派こそ真の愛国者である事を伝え、国賊のレッテルをはがしてあげる事ではないでしょうか。今のままでは母国・朝鮮と、祖国の独立のために頼りにした国・日本の二つの国に裏切られた金玉均に申し訳ないです。 前回の自由民権編は玄洋社と藩閥政府の戦いでしたが、アジア雄飛編は玄洋社・アジア主義者と、欧米列強とともに覇権主義の道を歩む日本政府との戦いが描かれると思います。今後の展開も、楽しみにしています。
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小林よしのりチャンネル
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SAPIO9月号「大東亜論 アジア雄飛編」読みました。
今回は朝鮮開化派のクーデター「甲申事変」の話でしたが、開化派の中心人物・金玉均に感情移入してしまいました。彼は祖国・朝鮮政府の事大主義と、日本政府の事なかれ主義の犠牲者ではないかと思いました。クーデターに失敗し、日本に亡命する際の金玉均の「どうしても日本が信じられない。どうしても日本のほかに頼る国はない」というセリフに、彼の怒りや悲しみが痛いほど伝わってきました。
朝鮮公使・竹添進一郎の自己保身によるヘタレぶりには、読んでいてとても腹が立ちました。特に朝鮮政府の金らの引渡要求に応じようとしたシーンには、「何が下船しろだ!」と怒りに震えました。しかし朝鮮政府の要求を毅然とした態度で断固拒否した、千歳丸船長の登場で一気に救われました。
僕は金玉均こそ朝鮮にとって、真の愛国者ではないかと思いました。現在も金玉均や朴泳孝ら開化派は、韓国では国賊のレッテルを貼られているそうです。日本が韓国にすべき事は、金玉均や開化派こそ真の愛国者である事を伝え、国賊のレッテルをはがしてあげる事ではないでしょうか。今のままでは母国・朝鮮と、祖国の独立のために頼りにした国・日本の二つの国に裏切られた金玉均に申し訳ないです。
前回の自由民権編は玄洋社と藩閥政府の戦いでしたが、アジア雄飛編は玄洋社・アジア主義者と、欧米列強とともに覇権主義の道を歩む日本政府との戦いが描かれると思います。今後の展開も、楽しみにしています。