『大東亜論3』読了しました。 連載だと話の繋がりが把握し辛かったのですが、人物解説付きの単行本で読むと雑誌より大分頭に入りやすくなりますね。 前巻までの武力決起と比べて、言論中心であろう自由民権編は地味で大人しい展開になるかと思いきや、登場する人物たちの所属陣営、思想善悪、男女の別を問わぬ熱意と展開に全く飽きることなく読み切ってしまいました。 18歳岡りなの強烈さと、所謂弟分キャラかと思っていた奈良原至の急成長が特に印象に強いですが、当初の構想を超えてキャラとして「動き出した」末の展開だったのかな? 今の自分と同じかそれ以下の歳の者たちが此処までの思想思考を持って活動し、その多くが今の自分と同じかそれ以下の歳のままに散っていったという事実が俄に信じ難いのですが、彼らの結果功績影響は全て明治のあの頃の事実として現代の我々へと繋がっているのですね。 だがその中には本来繋がってはならぬものまで含まれてしまった。 「この国の民は自由民権など永遠に望まない、お上による秩序だけを望む!」 志士の一人(あえてこう数える)・伴野の言葉は平成の時代になっても未だ終わらぬ維新の姿を示す…
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小林よしのりチャンネル
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『大東亜論3』読了しました。
連載だと話の繋がりが把握し辛かったのですが、人物解説付きの単行本で読むと雑誌より大分頭に入りやすくなりますね。
前巻までの武力決起と比べて、言論中心であろう自由民権編は地味で大人しい展開になるかと思いきや、登場する人物たちの所属陣営、思想善悪、男女の別を問わぬ熱意と展開に全く飽きることなく読み切ってしまいました。
18歳岡りなの強烈さと、所謂弟分キャラかと思っていた奈良原至の急成長が特に印象に強いですが、当初の構想を超えてキャラとして「動き出した」末の展開だったのかな?
今の自分と同じかそれ以下の歳の者たちが此処までの思想思考を持って活動し、その多くが今の自分と同じかそれ以下の歳のままに散っていったという事実が俄に信じ難いのですが、彼らの結果功績影響は全て明治のあの頃の事実として現代の我々へと繋がっているのですね。
だがその中には本来繋がってはならぬものまで含まれてしまった。
「この国の民は自由民権など永遠に望まない、お上による秩序だけを望む!」
志士の一人(あえてこう数える)・伴野の言葉は平成の時代になっても未だ終わらぬ維新の姿を示す…