山口の事件握りつぶしの話を最初に聞いた時、安倍内閣にとって即死級だと思いました。でも現実は今も安倍首相はのさばっています。
僕は海外に昔の仕事仲間がいるのですが、このニュースの話題になった時、「こんな人が日本の首相なんですか？」と言われて、本当にいたたまれない気持ちになりました…。

今回のライジングは、『トンデモ見聞録』は個人として、『ゴーマニズム宣言』は国として、とにかく日本人は上からの権力に弱く、その態度が醜悪を生むということを抉り出しています。
道義や倫理を無視して、ただ長い物には巻かれろ、寄らば大樹の陰で生きていると、一体自分が何のために生きているのかわからなくなりますし、もっと言えば、この国は何のために存在しているのか？ということにもなると思います。
今もネトウヨは、民進党や左派さえ叩いておけばいいという発想で、せせら笑いながら陰湿に活動しています。二重国籍のこともそうです。
実は与野党の争いなんて一線はとっくに踏み越えて、とてつもなくおぞましいことをしているのに、それが当人たちが全くわかっていないというのが恐ろしいなと思います。
ゴー宣のずっと以前からのメッセージで、「プロになれ」や「現場を取れ」、「自分の頭で考えなさい」があり、それは個の確立のためでしたが、国家権力のトップに腐臭がする人が居座ると、個が不安定な人はここまで狂っていくのかと思いました。
ホロコーストなんてことは何がどうなったら起き得るんだろうと思うこともありましたが、今噴出している数々の醜悪な現象は、ナチスの考え方と同根だと思います。
北村滋は官邸のアイヒマンと言われていますが、まさに安倍政権、及びその擁護者は、ハンナ・アーレントの言う「凡庸な悪」そのものです。