叢叡世 のコメント

今回の件では作品の内容は問題視しません。

行為行動が重要視されます。

「警察」という『国家権力』がいち作家の下へ「出向い」た事が問題になっています。
これが一般流通している商業誌、少年ジャンプとかの作品に影響されて云々だとしたら警察は出版社、集英社に出向いてますね。
同人誌なので違法アップロードされたと著作権者の下に出向いたんですよね、警察は。

商業誌だったら著作権は商業出版社にもあるので警察は「違法アップロードされている」ということを告げに赴いたと思います。

よく分かりづらいかと思いますが、犯人の言い分を丸々と鵜呑みにして警察は“直截”作家の下へ赴いたんです。

「その作品に影響受けた」

商業誌だったらば警察が出向く行為で圧力がかかり更に自主規制がかかることでしょう。
現に今でも商業誌では自主規制の嵐かと思います。

しかしこれが版元というか著作権者の主体が作家本人だったということでその威力が明るみに出てしまいましたね。

警察はこの時点で「作品が人に影響を及ぼしている」という認識に立っているんです。

国家権力が「作品が人に影響を及ぼす」という認識に立てば、今後はあらゆる行動の下で作品や作家を監視するのは当然ということになってしまいますね。

政権批判みたいな漫画を描いて作品として出されて読んだ人が影響受けて政権批判の行動に移されたら、当然国家権力は自分達の権力を手放したくないから、政権批判を潰しにかかりますよね。
商業誌だったら、当然出版社に圧力を加えるでしょう。

どんな形でも。

その商業誌の出版社をどんな形でもいいからひっ捕らえて萎縮させることは可能ですよね。
「あの出版社は猥褻なエロ本まがいなものばっかり出しているのでけしからんから潰せ」となればもう作家も出版社も萎縮してしまいますよね。

幸いにも集英社は頑張っているようにも思えます。

No.55 90ヶ月前

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