M.O のコメント

今週も配信ありがとうございます。
取り急ぎの報告。
関西ローカルニュースで報じられていたニュースです。
天皇皇后両陛下が退位されてからのお住まいとして、京都と奈良が「立候補」しようと計画を進めています。
京都は御所を整備すべきではないか、奈良は離宮を新たに造営しよう、とそれぞれ京都市議や奈良県知事が発言してします。
京都市議では、地域政党の京都党が、「京都にお住まいになってほしい」という署名を何と一万人分も集めて、内閣府に提出するそうです。
京産大の所功教授までが、「退位後は京都に来られる機会が確実に増える。そのための場所を用意しておく必要がある」と発言しています。

私は大阪人ですが、古都人の俗な部分が出たな、と思いました。
都を東京にかっさらわれてから、妙なプライドとコンプレックスがないまぜになった結果、せめて退位後に移っていただこう、という心理なのでしょうが、陛下を「箔を付ける存在」ぐらいにしか思っていないのではないか、と感じます。

一万人もの署名を集める労力を払うのであれば、それはまず「皇室典範改正要求」の署名でなくてはならないでしょう。
そもそも尊皇派は、退位後は両陛下に穏やかで自由な生活を送っていただきたい、と思っているのに、臣民の署名で居所を強制するというのはあまりに乱暴です。

藤原家の血筋である冷泉家の方は、明治天皇は「ちょっと行ってくる」と言い残して東京に行かれたので、いずれ京都に帰ってこられるものだと考えている、と発言していました。
そう考えるのこと自体は自由ですが、それを実現化するべく動いてはならんでしょう、と思います。
彼らは天皇を戴く資格について熟考したことはなく、「やっていただいている」という感覚も持ち合わせておらず、単に「長い伝統を表すシンボル」という程度にしか考えていないのでしょう。
憤りを感じたので、今週の『ライジング』とは内容が無関係ですが、投稿させていただきました。

No.34 90ヶ月前

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