今号のライジング感想です。

　トンデモ見聞録第36回「醜い女性宮家反対運動と有村治子」

　はっきり言って、ばかみたいな人たちだ･･･と一言で笑ってしまいたいのですが、正直、身につまされるところもあります。自分も、かなり思い込みが激しく、融通がきかないところもある、と思うからです。
　こういう人たちは「変化」ということを好まず、世の中が動かないままでいてくれたら良い、という「不変教」の信者だということができるのでしょう（そういいつつ、安倍の強行採決は支持するのだから、おかしいです）。これが精神の病だったらまだ良いのですが、社会へ出て、責任ある立場に立ってしまったら、異なった人たちの様々な視点のことを思いやり、意見の調整をしなければならない時も出てきます。
　江戸時代の武士の切り捨て御免や、朝生の場外乱闘とはおのづから態度も異なってきます。
　かりに、というか、今の安倍などのように、みづからの思い描くプラン通りに無理強いしてことを私的に運んでしまったら、それは独裁者としか言われないでしょう。
　対照的なのは、小池百合子で、私は小泉内閣の閣僚の時のうち水推進の際の、あのわざとらしいポーズからして不快でしたし、オリンピック開催の分散化もできなかったし、俎上にあげたはいいが、結局豊洲移転になりそうだし、何もよいところがないと評価するのですが、それでも、彼女が豊洲の問題点を調査・指摘し、みづからの判断のみではなしに、公平な立場で都政をすすめようとした点では、まだましだったのではないか、と思いました（あくまでも、まだまし、というレベルです。一度、女性宮家について、小池の意見もうかがってみたいような気もします）。

　それにしても、その有村という人といい、稲田朋美といい、日本では女性政治家がどうしてかくも成長しないのでしょうか。過去の、北条政子とか日野富子とかも悪女ですが、まだ威厳や実行力があったような気がします。