遅ればせながら、録画で『朝生』を見ました! 「劣悪保守」が次々に論破されていく様を見られたのは、実に痛快でした。 百田尚樹は、皆さんも言及されている 「(八月八日のお言葉を)聞いてない」 という仰天発言以外にも、 「なんで制度を変えなあかんの?」 「天皇は、制度改正を求めるということは言うてへんでしょう」 「宮内庁関係者というのでは誰か分からへん。週刊誌記事と同レベル」 と、こいつ「天皇制」について何も知らへんやん、という無知ぶりを晒していました。 「共謀罪」については、 「国連特別報告者って、何者?」 「(その人物の)思想的背景は?」 「左翼が国連に共謀罪の問題点を報告した、と聞いている」 「テロは組織犯罪でしょう!」 など、無知とアンチ左翼ドグマとネトウヨ的憶測の合わせ技。 井上達夫先生に 「君は本当に右なのか? 右だったら国内に米軍基地があって護ってもらっている状況に、何も感じないはずがないだろう」 といった反論され、動揺したのかストローを口に含んでお茶を飲む始末。 映ってるよ、映ってるよ(笑) その後にようやく吐き出した反論が、 「自主防衛したら、もっと金がかかるんですよ」 カネかいっ!! 主権よりもカネを重視するような奴は、「保守」ではない!! でも、百田のツイッターを見ると、「この切り返しはさすがでした」と褒めちぎるフォロワーがいたのには驚きました。 私は大阪人ですが、愛する関西弁の小気味よさがこのようなネトウヨ野郎のペテンに利用されるのは、非常に心苦しいです。 確かに関西人は声の大きい人が多いですが、「強引・横暴」とは無縁の人も多いので、念のために注釈させていただきます。 さて、百田から離れます。 全体的には、よしりん先生と井上先生以外にも、田原総一郎氏や佐高信氏など、ベテランジャーナリストの長いキャリアから発せられるキレと重みのある発言が目立ちました。 「付け焼き刃保守」の吉木誉絵や「論点整理係」の三浦瑠璃といった薄っぺらい言論は、まさに「吹けば飛ぶよな」といった浅ましさ。 萩谷麻衣子氏は、昨年の天皇の「生前退位」がテーマとなっていたときに2ヶ月連続で出られていたと思うのですが、さらに勉強を続けられていたようで、「象徴天皇」について深い見識を示されていたのが印象に残りました。 こうしてみますと、今更ですがかつての「左右対立」で見られたポジションはすっかり崩壊しているのだ、とあらためて認識できました。 佐髙氏はかつて『ゴー宣』で手酷く描かれていたこともありましたが、よしりん先生らと同じ論陣で言論されるようになるとはまさに隔世の感です。 「公明党」を「こうもり党」と表現していたのも、なかなかグッドでした。 田原氏は「僕は、戦後の歴代首相と合って話したことがある」とおっしゃって、「ジャーナリストとしての格の違い」を感じさせましたが、直後に「宇野さん以外ね」と付け加えられたのがツボでした。 会う間もなかった超短命内閣でしたからね。 心配なのは、現代の日本において、こうした気骨あふれるジャーナリストがどれだけ育っているのだろうか、ということです。 青木理氏の著書『安倍三代』(朝日新聞出版社)を読むと、その取材力に圧倒されますが、こういう「現場・実地」を重視される方がもっとたくさん出てきて欲しいと思います。 色々な点において刺激を受けた『朝生』でした。
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遅ればせながら、録画で『朝生』を見ました!
「劣悪保守」が次々に論破されていく様を見られたのは、実に痛快でした。
百田尚樹は、皆さんも言及されている
「(八月八日のお言葉を)聞いてない」
という仰天発言以外にも、
「なんで制度を変えなあかんの?」
「天皇は、制度改正を求めるということは言うてへんでしょう」
「宮内庁関係者というのでは誰か分からへん。週刊誌記事と同レベル」
と、こいつ「天皇制」について何も知らへんやん、という無知ぶりを晒していました。
「共謀罪」については、
「国連特別報告者って、何者?」
「(その人物の)思想的背景は?」
「左翼が国連に共謀罪の問題点を報告した、と聞いている」
「テロは組織犯罪でしょう!」
など、無知とアンチ左翼ドグマとネトウヨ的憶測の合わせ技。
井上達夫先生に
「君は本当に右なのか? 右だったら国内に米軍基地があって護ってもらっている状況に、何も感じないはずがないだろう」
といった反論され、動揺したのかストローを口に含んでお茶を飲む始末。
映ってるよ、映ってるよ(笑)
その後にようやく吐き出した反論が、
「自主防衛したら、もっと金がかかるんですよ」
カネかいっ!!
主権よりもカネを重視するような奴は、「保守」ではない!!
でも、百田のツイッターを見ると、「この切り返しはさすがでした」と褒めちぎるフォロワーがいたのには驚きました。
私は大阪人ですが、愛する関西弁の小気味よさがこのようなネトウヨ野郎のペテンに利用されるのは、非常に心苦しいです。
確かに関西人は声の大きい人が多いですが、「強引・横暴」とは無縁の人も多いので、念のために注釈させていただきます。
さて、百田から離れます。
全体的には、よしりん先生と井上先生以外にも、田原総一郎氏や佐高信氏など、ベテランジャーナリストの長いキャリアから発せられるキレと重みのある発言が目立ちました。
「付け焼き刃保守」の吉木誉絵や「論点整理係」の三浦瑠璃といった薄っぺらい言論は、まさに「吹けば飛ぶよな」といった浅ましさ。
萩谷麻衣子氏は、昨年の天皇の「生前退位」がテーマとなっていたときに2ヶ月連続で出られていたと思うのですが、さらに勉強を続けられていたようで、「象徴天皇」について深い見識を示されていたのが印象に残りました。
こうしてみますと、今更ですがかつての「左右対立」で見られたポジションはすっかり崩壊しているのだ、とあらためて認識できました。
佐髙氏はかつて『ゴー宣』で手酷く描かれていたこともありましたが、よしりん先生らと同じ論陣で言論されるようになるとはまさに隔世の感です。
「公明党」を「こうもり党」と表現していたのも、なかなかグッドでした。
田原氏は「僕は、戦後の歴代首相と合って話したことがある」とおっしゃって、「ジャーナリストとしての格の違い」を感じさせましたが、直後に「宇野さん以外ね」と付け加えられたのがツボでした。
会う間もなかった超短命内閣でしたからね。
心配なのは、現代の日本において、こうした気骨あふれるジャーナリストがどれだけ育っているのだろうか、ということです。
青木理氏の著書『安倍三代』(朝日新聞出版社)を読むと、その取材力に圧倒されますが、こういう「現場・実地」を重視される方がもっとたくさん出てきて欲しいと思います。
色々な点において刺激を受けた『朝生』でした。