四君子 のコメント

 5月21日の毎日新聞の記事をよみました。
 「昔の人は寒かったのだろうね」というおことばにぐっときました。
 宮中祭事の困難さが端的に現れている、とても秀逸な記事でした。
 大久保利通の「(天皇は)雲上人ではいけない」という進言も、初耳でした。
 遠山和宏さん、とても良い記事をありがとうございました。

 「東京ラブストーリー」について、もう少しつけたすと、くだんの夢を見たときのカンチは、さとみを選ぶという決断をしたのだけれども、自分を慕っているリカのことを捨て去ることも、残酷すぎてできない。優柔不断と言われてしまえばそれまでだけれども、ある意味優しすぎるのだろうと。あえて精神分析的に言えば、そんな気持ちが、夢のかたちをとって現れたのだろうと思います。
 しかし、それは浮気というのかもしれないけれども、恋愛って、どちらかの思いにこたえるには、必ずもう片方の気持ちを無視しないといけない。それは、その人の思いを踏みにじることで、とても残酷だ、どうにかして、その捨て去られなければならない人の思いに、何らかの形で報いるような方法はないのか、と感じます(二股かけてよい、とは申しておりません)。
 その結果が、テレビでも放映された、カンチのふるさとへいったリカを追うという行為へとつながっているのだといえます(なお、さとみはカンチのこの行動に対して、最初かなり腹をたてていました。当然でしょう)。
 「ゴー宣」の話からかなりはなれてしまうのですが、私は赤名リカというキャラクターが大嫌いです。あれこそ、承認願望の権化以外の何物でもないではありませんか。カンチが関口さとみを選んだのは、必然の結果です。知人にさとみは優柔不断だ、と言っていたかたがいましたが、そんなことはない、と思います。
 とはいえ、第一話で、たまたまホテルでたまたまラブホテルででくわしたカンチに、「あんたに、約束を破られた女の気落ちがわかるか」とか、カンチと寝たあとで、元の恋人が家族を捨てたことに対して、「愛してほしいとは言ったけれども、人生をくれとまでは言わなかった。愛してという言葉がこんなに重いものだとは思わなかった。だったら、自分からは二度と好きということばはいうもんか、と思った」というセリフにはかなりしびれました。「好き」とか「愛して」という言葉に対して、ただ「好き」以上の解釈やとらえかたがあるのだ、という点で。「好き」に対して、まず「ありがとう」だけじゃいけなくなるのでしょうか。
 これこそ、言霊の世界なのだといえるのではないでしょうか。

 私は、政治家もこのくらいの気持ちをもって、発言をしてほしいと願います。
 かなりくだらないことを記しました。この場にそぐわないものでしたら、反省します。

No.146 91ヶ月前

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