今週もパワー全開の作品群の配信、ありがとうございます。よしりん師範、泉美師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、スッキリしない天気が続きます。お体に気を付けて頑張ってください。 今回の「ゴー宣」も全文が全く違和感なく頭に入ってきました。それはおそらく私が長年反米保守の論陣を張ってこられた西部邁氏の大ファンだったからだと思います。私が西部氏を知ったのもゴー宣です。その当時は「電車の中で漫画を読むな」論争で、敵役なのに愛嬌のある西部氏に興味をひかれ後に嵌って著書を買いまくりました。氏の大東亜戦争一部否定論だけは少し違和感があり、中島岳史に騙されて以降はついに読まなくなりました。その上「表現者」には原発マネーでも入ったのか?と残念に思います。 「右と左の定義」のざっくり解説がとても分かりやすく改めて理解が深まりました。「自由・平等・同胞愛(博愛)」を掲げたフランス革命における急進派が左翼なら、その前にイギリス王室からの自由と不平等排除を訴えてアメリカ独立革命を起こした一派も左翼と定義されます。米国という国家が建国の初めから左翼だということを押さえておけば、現代の米国企業や親米派日本人(反共というだけで保守席に座っている)といったグローバリストの言う、国家の壁を低くして人・モノ・カネを「自由」に行き来させろ、グローバル企業の参入を阻む障壁を排除して機会均等=「平等」にしろ、といった言説が全て左翼の主張であることがよく分ります。 結局左派とは政治的独裁に至る社会主義革命派か経済的独占を志向するグローバリストかを問わず、国柄・国体を否定しつつ左巻きで遠心的に拡散する発想の人々のことで、右派とは国柄・国体に価値を見出しつつ右巻きで求心的に収斂する事を志向する人々のことだと考えています。日本において右派を名乗る者は、家族から国家までの大小様々な共同体と、国家共同体統合の象徴としての天皇を大事に思う存在でなければならないと思います。それならば非関税障壁撤廃によって全ての共同体を圧殺するようなTPP参加を志向したり、多くの共同体に破滅的ダメージを与える原発の維持を唱えたり、多くの共同体に属す全ての日本人の精神的紐帯である天皇・皇室の制度を守る切り札となるべき女性宮家を潰したりという安倍氏の言動は極左の所業です。TPP反対・原発反対で地域の共同体を最も守ろうとしてきたのは左派である共産党でした(コミンテルンの指示通りに天皇制反対なのは大問題ですが)。 やはり今の日本に必要なのは「反米」リベラル政党だと思われます。安倍が訪米してTPP参加を米国に約束してくるようですが、ここから反TPP・反原発の輿論を燎原の火のごとくまき起こして自・維・みん系グローバル派を次の参院選で大敗させ、安倍政権総辞職から総選挙に追い込んでさらにこれも負かし、次に樹立された「反米」リベラル政権の首相がこのように宣言すれば良いと考えています。「このたびの政権交代は言ってみれば革命である。今後日本国はグローバル経済から距離を置き、鎖国政策を採っていた江戸期のように資源や食料、必需品のほぼ全てを自前で賄う方向へと政策転換することになる。よって前政権までに結ばれた自由貿易に関する条約は全て失効することになるだろう」。 イランイスラム革命などのように、それまでとは国家の連続性がないかのように見せ、日本は国ごと岩戸に閉じ籠ってしまうわけです。国内輸出企業を黙らせ(輸出向け製品を製造していた企業からは失業者が出る)た上でTPPを失効させ、グローバル経済からの離脱宣言(高関税で一次産業保護・失業者吸収・自給率アップ)によって準鎖国状態に入ります。順番に各々の小さな田に、老若男女に関わらず共同体の皆で出て共同作業していた国柄がここで復活してきます。 たとえ経済封鎖されても食料とエネルギーさえ自前で調達(石炭火力・洋上風力・地熱などを整備、メタハイ・バイオマス実用化)できれば、江戸期のような旺盛な国内取引=内需(脱原発関連事業や軍備など国による本当に有効な公共投資が経済の最初の一漕ぎとなる)で問題なく耐えられ、そのうち米中露のほうが先に音を上げてくるでしょう(米国はシェール革命で景気が良いとはいえ富裕層とグローバル企業だけが儲ける天空バブルなので格差問題は根深い、中国はバブル崩壊・暴動・環境破壊の三重苦、ロシアはシェール革命で唯一の資源・天然ガスの価値が目減りして暗転)。鎖国中はもちろん脱原発を決めて全原発の廃炉を進めつつ、各国の原発や核施設に正確にミサイルの照準を合わせておくわけです。・・・(こんなにうまくいくはずがないのは解っています。グローバリストの強烈な反撃があるはずです。こんなことでも考えていないとニヒリズムに陥りそうです) 木蘭師範、なるほど、天照は日本そのものだったんですね。それなら、どちらかというとスサノオはアメリカに近い印象です。日米戦争=「誓約・うけい」と捉えれば、たった一度の敗戦で屈伏(東京裁判史観受け入れ)して全てを明け渡し、やりたい放題(構造改革)されています。しかし上で述べたように、これから日本は国ごと岩戸に閉じこもってはどうでしょうか。 世界中から請われつつ岩戸開き=ライジング・サンか na85 みなぼんさんのかましたゴーマン、見事です。よしりん企画は羨ましいぐらいの善き共同体です。
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今週もパワー全開の作品群の配信、ありがとうございます。よしりん師範、泉美師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、スッキリしない天気が続きます。お体に気を付けて頑張ってください。
今回の「ゴー宣」も全文が全く違和感なく頭に入ってきました。それはおそらく私が長年反米保守の論陣を張ってこられた西部邁氏の大ファンだったからだと思います。私が西部氏を知ったのもゴー宣です。その当時は「電車の中で漫画を読むな」論争で、敵役なのに愛嬌のある西部氏に興味をひかれ後に嵌って著書を買いまくりました。氏の大東亜戦争一部否定論だけは少し違和感があり、中島岳史に騙されて以降はついに読まなくなりました。その上「表現者」には原発マネーでも入ったのか?と残念に思います。
「右と左の定義」のざっくり解説がとても分かりやすく改めて理解が深まりました。「自由・平等・同胞愛(博愛)」を掲げたフランス革命における急進派が左翼なら、その前にイギリス王室からの自由と不平等排除を訴えてアメリカ独立革命を起こした一派も左翼と定義されます。米国という国家が建国の初めから左翼だということを押さえておけば、現代の米国企業や親米派日本人(反共というだけで保守席に座っている)といったグローバリストの言う、国家の壁を低くして人・モノ・カネを「自由」に行き来させろ、グローバル企業の参入を阻む障壁を排除して機会均等=「平等」にしろ、といった言説が全て左翼の主張であることがよく分ります。
結局左派とは政治的独裁に至る社会主義革命派か経済的独占を志向するグローバリストかを問わず、国柄・国体を否定しつつ左巻きで遠心的に拡散する発想の人々のことで、右派とは国柄・国体に価値を見出しつつ右巻きで求心的に収斂する事を志向する人々のことだと考えています。日本において右派を名乗る者は、家族から国家までの大小様々な共同体と、国家共同体統合の象徴としての天皇を大事に思う存在でなければならないと思います。それならば非関税障壁撤廃によって全ての共同体を圧殺するようなTPP参加を志向したり、多くの共同体に破滅的ダメージを与える原発の維持を唱えたり、多くの共同体に属す全ての日本人の精神的紐帯である天皇・皇室の制度を守る切り札となるべき女性宮家を潰したりという安倍氏の言動は極左の所業です。TPP反対・原発反対で地域の共同体を最も守ろうとしてきたのは左派である共産党でした(コミンテルンの指示通りに天皇制反対なのは大問題ですが)。
やはり今の日本に必要なのは「反米」リベラル政党だと思われます。安倍が訪米してTPP参加を米国に約束してくるようですが、ここから反TPP・反原発の輿論を燎原の火のごとくまき起こして自・維・みん系グローバル派を次の参院選で大敗させ、安倍政権総辞職から総選挙に追い込んでさらにこれも負かし、次に樹立された「反米」リベラル政権の首相がこのように宣言すれば良いと考えています。「このたびの政権交代は言ってみれば革命である。今後日本国はグローバル経済から距離を置き、鎖国政策を採っていた江戸期のように資源や食料、必需品のほぼ全てを自前で賄う方向へと政策転換することになる。よって前政権までに結ばれた自由貿易に関する条約は全て失効することになるだろう」。
イランイスラム革命などのように、それまでとは国家の連続性がないかのように見せ、日本は国ごと岩戸に閉じ籠ってしまうわけです。国内輸出企業を黙らせ(輸出向け製品を製造していた企業からは失業者が出る)た上でTPPを失効させ、グローバル経済からの離脱宣言(高関税で一次産業保護・失業者吸収・自給率アップ)によって準鎖国状態に入ります。順番に各々の小さな田に、老若男女に関わらず共同体の皆で出て共同作業していた国柄がここで復活してきます。
たとえ経済封鎖されても食料とエネルギーさえ自前で調達(石炭火力・洋上風力・地熱などを整備、メタハイ・バイオマス実用化)できれば、江戸期のような旺盛な国内取引=内需(脱原発関連事業や軍備など国による本当に有効な公共投資が経済の最初の一漕ぎとなる)で問題なく耐えられ、そのうち米中露のほうが先に音を上げてくるでしょう(米国はシェール革命で景気が良いとはいえ富裕層とグローバル企業だけが儲ける天空バブルなので格差問題は根深い、中国はバブル崩壊・暴動・環境破壊の三重苦、ロシアはシェール革命で唯一の資源・天然ガスの価値が目減りして暗転)。鎖国中はもちろん脱原発を決めて全原発の廃炉を進めつつ、各国の原発や核施設に正確にミサイルの照準を合わせておくわけです。・・・(こんなにうまくいくはずがないのは解っています。グローバリストの強烈な反撃があるはずです。こんなことでも考えていないとニヒリズムに陥りそうです)
木蘭師範、なるほど、天照は日本そのものだったんですね。それなら、どちらかというとスサノオはアメリカに近い印象です。日米戦争=「誓約・うけい」と捉えれば、たった一度の敗戦で屈伏(東京裁判史観受け入れ)して全てを明け渡し、やりたい放題(構造改革)されています。しかし上で述べたように、これから日本は国ごと岩戸に閉じこもってはどうでしょうか。
世界中から請われつつ岩戸開き=ライジング・サンか na85
みなぼんさんのかましたゴーマン、見事です。よしりん企画は羨ましいぐらいの善き共同体です。