「天皇論　平成29年」読み終えました。

「無知は罪なり」とはソクラテスの言葉ですが、こと皇室問題、そして雅子様についてはこの言葉がこの上なく当て嵌まります。政治家に官僚だけでなく、私達国民までが、子を産む母親の苦しみ、心の病について無知であったために、皇族の方々、特に皇太子ご夫妻に多大な心労を掛け続けていたのですから。
　あまりにも酷い仕打ちに、よしりん先生も作中で述べられていましたが、天皇制は奴隷制であるから廃止すべし、と思う人が居るかもしれません。
　ですがそれは間違いだと私は思います。今となって皇室は要らないと言ってしまうことは、永きに渡って寄せられてきた皇室からの信頼を裏切ること、無知により雅子様を追い詰めた罪から逃げることと同義です。
　更に私ならこう言います「雅子さま、愛子さまを見捨てるのか」と。
　美智子様も雅子様も、ご自分の立場から逃げ出したりはしませんでした。それは皇族として国民と寄り添いたいという一心からであり、ならばそれに応えることが国民としての務めではないでしょうか。

　皇室から寄せられる信頼と、無知故に皇室を追い詰めた罪の両方を自覚しながら、皇室の未来と自由を支えて行きたいと思います。